雨降り。山口瞳先生再読。

開店と同時にお客様。JPIC読書アドバイザー同期のFさん。昨晩の同窓会(僕は欠席)で、昨日来店された同期生からギャラリービブリオのことを聞かれて帰郷前によって下さったと言う。感謝。


一日雨降り。


こんな日は山口瞳先生の本を再読するに限る。岡崎武志さんが先日の古本市で残った山口先生の本を20数冊まるごと寄贈してくれたのだ。そのほとんどが入手困難なものばかり。諸君、うらやみたまえ。



「行きつけの店」にはもちろん「ロージナ」も登場。



よく来店されたお客様に「ランチに国立らしいお店を」とたずねられることがある。そんなときはたいていロージナを推薦する(人によっては「男ラーメン」の坂本をお教えしますがね)。最近では前もって遠来からこられることがわかっている方にはメールで地図をお送りする念の入れよう。今回も来店くださった同期生4人のうち3人がロージナに行かれたという。


そして僕の心のバイブル「卑怯者の弁」



表題作は年に何回か読み返す。


何のためにかって?


そりゃ「安酒の酔い」を醒ますためですよ、もちろん。


「卑怯者の弁(ペンクラブのサイトより)」 ←クリック!!



そして今回、あらたな発見。


かつて国立には原田重久先生と言う郷土史家がおられた。国立の歴史に関する多くの本を著された。


その著作のすべての装画、装丁をされているのが今回、ギャラリービブリオに作品をお貸しくださった関敏先生なのである。


そして敏先生は天神様梅林の原田先生の句碑の制作もされている。




「風落ちて 青田の秩序 戻りけり」


この句の解釈について先日の敏先生のアトリエでの懇親会で話題となったのだが、上記「卑怯者の弁」の中でその句碑の除幕式について書かれた回があった。


それによるとこの句意は定説どおり、「風落ちて」、つまり敗戦によって田畑にもふたたび豊かな実りが戻ってきた、という意味だった。



・・・・・・開催中・・・・・・・・・・・・・・・・


「關敏 小品展〜秋〜」

10月27日(土)〜11月13日(火)11時〜19時(水曜日は休み。最終日は17時)。


国立駅前のギャラリービブリオにて開催。


關敏 小品展〜秋〜 ←クリック!!