2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

 越南点描〈10 最終回〉 ベトナム書店リポート

とは言えベトナムには仕事で行ったのである。下駄の買い付けに行ったのでもなければ木魚の買い付けに行ったのではない。ましてやトイレのドアを観察しに行ったのではない。あくまで仕事、なのである。 そこでだ、ベトナムの書店についてリポートしよう。ただ…

だらだらな一日に風呂三度

そういうわけで夜の3時半ごろ、蒲団の中で足がつって悶絶していた。足は痛いのだけど飲んだあとだったのでなかなか覚醒しない。自分のおかれている立場がわからない。ようやく状況を理解した4時ごろ2階のリビングに上がりファンヒーターでひたすら足を温…

「うらたじゅん展『朝顔男』の世界 」

夕刻、唐十郎さんの小説『朝顔男』(3〜10月まで読売新聞で連載)の挿絵画家・うらたじゅんさんの個展「うらたじゅん展『朝顔男』の世界 」へ。青山の「ビリケン・ギャラリー」にて。唐さんの創作活動の原点である下町の路地や坂道などをモチーフに、夜の盛…

越南点描〈9〉 ベトナムの木魚

ベトナムの下駄も賑やかだが、ベトナムの木魚も賑やかである。 11月15日の現地更新の日記にも書いたが、ベトナムの古都・フエにて木魚を買った。なせ買ったかと言うと、同行の美術に目の利く方が買っていたので僕も便乗したと言うのが最大のきっかけ。 それ…

「電話型スタンガン」か「スタンガン型電話」か

いやなんとも物騒な事件がおきたものである。隣町・立川で中年男性が行き会った見ず知らずの男に突然、刃物で切られたのである。もともと立川は基地の町で勇みな土地柄なので、少々の刃傷沙汰にはさほど驚かない(もちろんよくあるとは思わないし、事件自体…

越南点描〈8〉 ベトナム下駄騒動

出発前、ツレにお土産は何がいいかと問うと「アオザイが欲しい」とのこと。 残念ながらアオザイは基本、オーダーである。カラダにぴったりフィットのものだからね。なんでも身体の16箇所を採寸するそうである。16ですよ16。16箇所の採寸だなんて、CTスキャ…

越南点描〈7〉 ベトナムの犬料理

ベトナムでは犬料理が食べられることが有名である。この旅の前後にも幾人かの人に、「犬料理食べて来いよ」とか「犬料理、どうだった?」などと言われた。もっともこのベトナムの犬料理、ベトナムといっても全土ではなく北部のハノイ周辺のほうの風習だ。 「…

越南点描〈6〉 ホイアンのウェスタン・スタイル

ベトナム中部の都市・ホイアンは慶長年間には日本人町があったと言う歴史の街である。 11月14日の日記に写真を載せた「来遠橋」は別名「日本橋」と言って、日本人が作ったと伝えられている 。 彼の地での昼食は「PHO HOI」というレストランに行った。…

越南点描〈5〉 和顔愛語先意承問

一昨日、僕はベトナムでの道路横断の極意について「優しさと微笑み」と書いた。 これは仏教で言う「和顔愛語 先意承問(わげんあいご せんいじょうもん)」であるそうである。浄土真宗の根本経典である『大無量寿経』の中に出て来る言葉で、意味としては「善意…

越南点描〈4〉 ベトナムのあめ

古典落語の「小言幸兵衛」に小言好きな家主の幸兵衛さんが、長屋を借りに来た仕立屋さんを機嫌よく持ち上げるシーンがある。 「なに“仕立て職を営んでおります”? いいねぇ、仕立て職だから“糸”なむ、っていうのが縁があっていいや。提灯屋なら張りなむ、飴…

越南点描〈3〉 キャンディースに学べ、桂太郎に学べ

ならばどうやって渡ろう、本当に。3日目にして僕は開眼したね。 「優しさと微笑み」 これだね。 つまり、相手だって轢きたくない。だから予測可能な動きをしてあげる優しさを持つの。そう、小学校の廊下に貼ってるのと同じ。 「走らない、戻らない」 そうす…

越南点描② スイミーになって

それだけのオートバイが爆走する道である。横断するのは至難の業だ。まず車列が途切れると言うことがない。途切れるのを待っていたら半日は確実にかかる。まるで巨大な龍のようだ。 さて、どうしよう。 そこで僕が考えたのが「スイミー作戦」。 「スイミー」…

越南点描① ミツバチの飛行

ベトナムに着いて、まず圧倒されるのがオートバイだ。その数たるやもの凄い。自動車はまだあまり普及しておらず、町の交通の主役はオートバイで80〜100ccクラスの軽量級が道を埋め尽くしている。 日中も多いがそれが極まるのは夕方から。一日の仕事を…

東芝日常劇場

たしか昨日はホーチミンの民族料理店、かわいいウェイトレスさんが民族衣装を着てて、客の8割がフランス人という店(美味しかったー)で夕食をとり、店を出たのが夜の9時。空港に着いたのが10時。離陸したのが日付が替わる頃。朝7時半に成田着。それから…

首都・ホーチミンにて。

(昨日の続き) そして「羞恥心」は今や人気絶頂のユニットである。ところで今日は首都・ホーチミン市。団塊世代及び遅れてきた青年世代を中心とした方々とベトナム戦争の戦跡を辿る。同戦争はその世代の方々にとって、遠い異国の戦争ではなかった。往時を語り…

悪魔が来たりて・・・

そう、運賃とか執行猶予とかいわないのが大人のたしなみである。そして古都・フエ。ベトナム最後の王政、グエン王朝の王都である。民俗楽器の屋台で木魚を買った。でも笛はかわなかった。フエだけに・・・、なんてことを言わないのも大人のたしなみである。…

ベトナムのトイレで

ベトナムは古都ホイアンにて。 トイレが有料だった。これをウン賃という、なんてことは今どき小学一年生でもいわない。 小銭の持ち合わせの無かった僕は同行のK氏に借りた。すぐに返そうと思ったがチャンスがなく結局返せなかった。これをシッコー猶予という…

ダナンがなんだ!

「旦那がなんだ!?」 の回文を作ったのは泰葉だったろうか?いや違うな。そんなことはわかってる。今、ベトナム中部の都市、ダナンにきている。酒もうまい、飯もうまい。仕事も順調。いろいろ書きたいことはあるのだが通信費が高い。本日はここまでにて