「うらたじゅん展『朝顔男』の世界 」

夕刻、唐十郎さんの小説『朝顔男』(3〜10月まで読売新聞で連載)の挿絵画家・うらたじゅんさんの個展「うらたじゅん展『朝顔男』の世界 」へ。青山の「ビリケン・ギャラリー」にて。

唐さんの創作活動の原点である下町の路地や坂道などをモチーフに、夜の盛り場、海底炭坑、不思議な人々などを描いた作品が展示された展覧会だ。

「うらたじゅん展『朝顔男』の世界 」

今日は初日なので、うらたさんも大阪から上京、在廊されていた。お会いするのは一年ぶり。昨年の個展以来。ワインを飲みつつ創作のご苦労や、この仕事に出会ったエピソードなどをじっくりうかがえた。「偶然」や「縁」というものの不思議さとともにそれを実体化させるのはやはり「弛まぬ努力」だということを改めて知らされた。

それと初めて知ったのだが、4年まえ「つげ系の人々」で信州を旅したとき、うらたさんはお土産屋で僕の後ろを着いて歩いていたという。「この太ったおにいさんは食いしん坊だから、きっとおいしいお菓子を知っている」と思ったとか。それで買ったのが、信州銘菓「雷鳥の里」である(ホント美味しい。大好き)。

信州銘菓「雷鳥の里」

そのあとはビリケンさんに集合した「つげ系の人々」とともに渋谷の居酒屋へ。板の間の座敷で足がツりかけ、脹脛と脛をマッサージしながら痛飲。そして夜中、蒲団の中で足がつり悶絶したのだった。


うらたじゅん展『朝顔男』の世界 」2008年11月28日(金)〜12月12日(金) 南青山・ビリケンギャラリーにて。