2003-08-01から1ヶ月間の記事一覧

谷崎賞に多和田葉子さん

第39回谷崎潤一郎賞(中央公論新社主催)の選考会が29日開かれ、多和田葉子さんの「容疑者の夜行列車」(青土社)に決まったという。この作品ですでに伊藤整文学賞を受賞している。 「犬婿入り」での芥川賞受賞が最も印象深いが、たしか去年「球形時間」…

街の篆刻師

このたび、同僚のH氏(詩人ではない)に第二子が誕生した。 ちなみに奥さんのネネちゃん(仮名)は元・同僚。以前2年間ほど僕の隣の席だった女性。 夫は同期、妻は同部署で隣席。なのに、結婚式の招待状をいただくまで全くそのご縁を知らなかった。実は僕はそ…

シルバーは不知火検校

昨日の続きで「宝島」のこと・・・。 きっとシルバーというのは不知火検校なのだなと思う。その悪さ、その凄み、その色気、その愛嬌・・・・・。 不知火検校というのは、宇野信夫原作のお芝居で、とにかく悪い按摩・杉の市が主人公のピカレスクロマン。映画にもなっ…

スティーブンソン『宝島』

『宝島』である。サブカル誌かと思ったらヘアヌード誌になり、パソコン誌かと思ったらビジネス誌にもなる、あの雑誌のことではない。ロバート・ルイス・スティーブンソン著の『宝島』である。金原瑞人訳の「偕成社文庫」版で700円。 なぜ今更『宝島』なの…

犬張子

同僚の津軽美人・A子さんが今日から産休に入った。色白、長身でスポーツ万能、斗酒なおも辞せずのカッコイイ彼女が、日に日にお母さんの顔に変わっていく様は、驚きつつも微笑ましかった。 故郷の津軽での里帰り出産で、数日中に帰郷するとのこと。職場復帰…

日記歌謡の王道

ブログなんか書いてるからだろう、先日立ち寄ったカラオケスナックで歌本をめくっていて、タイトルに「日記」と言う文字がある曲が結構あるのが目に付いた。 その筆頭はフォー・セインツの「小さな日記」だろう。早世した(山で遭難死した?)恋人を歌った曲だ(…

蒐集する猿

坂崎重盛著『蒐集する猿』ちくま文庫 朝日新聞の東京版の水曜日の夕刊に「TOKYO老舗・古町・散歩」を連載している当代きっての粋人のエッセイ。親本は2000年に出ている。 親本も持っているのだが買った。畏友・義太夫三味線の鶴沢寛也師匠へのプレゼントとし…

ナイル殺陣事件

今日は暑かったけど意を決して東銀座・歌舞伎座に、長男・虎太郎(仮名・中二)、長女・花子(仮名・小4)を連れて行った。僕はかなり久しぶり。虎太郎と花子は初めて。イヤホンガイドを三つ借りた。これも初めて。 演目は橋之助、七之助、歌昇の「源平布引滝・…

ブロード・ウェーに連れてって

前夜遅く熊本出張から帰り、朝寝を楽しんでいたら長女・花子(仮名・小4)に叩き起こされた。「ブロード・ウェーに連れてって」 な、何を言い出すんだ、確かに夏休みにどこにも連れて行かなかったが・・。 ブロード・ウェーって言やアメリカだぜぇ。「違うよ、…

ベツバラ? 熊本業務日誌 1

熊本での仕事をすべて終えて熊本の中心地・通町から空港バスに乗り、熊本空港に降り立ったのは午後5時半。6時35分発の日本エアシステム312便に乗るのだ。ただちにチェックインをすませ、出発ロビーと売店がある2階に上がった(バスが着く1階には到着ロビ…

火の国・熊本の暑い夜  熊本業務日誌 1

炎天の熊本に出張。 一仕事終えた午後8時半過ぎ、僕は市の中心地・通町筋から市電(チンチン電車)に乗って終点の上熊本に向かっていた。日中は摂氏37度まで上がった。夜になっても蒸し暑い。 上熊本で熊本電鉄、通称・熊電に乗り換えて10分の北熊本に、…

ほんやらなまず句会 8月例会 2

昨日に続いて今日は、朋輩たちの佳句秀句を一気にご紹介。 (ここに発表して差障りのあったり、ネット上の俳号を使いたい人は連絡してね、って誰も読んでないかな) 今回の季題は「海」「夜店」「花火」「その他、夏らしいもの」。 花火から現(うつつ)に戻る交…

ほんやらなまず句会 8月例会 1

国立には「ほんやらなまず句会」という名前の俳句の会がある。 毎月1回、国立東の画廊喫茶「キャット・フィッシュ」に集まり、元・「MORE」「コスモポリタン」編集長の宗匠・二庵氏を中心に運営され、僕もその末席を汚している。 先日行われた8月例会…

磯田道史『武士の家計簿』

磯田道史『武士の家計簿』(新潮社文庫・680円) 33歳の少壮の研究者である著者が古書店で加賀藩の御算用掛、すなわち経理マンの家の数十年に亘る「家計簿」を購入した所からこの本は始まる。 さすが経理マンで細かい出納まで記録してあって、家計の出入りか…

 兵隊の位で言うと

さて、昨日この日記に書いた僕の屋上道楽のことを、国立在住のエッセイスト・羽生さくるさんのサイトのBBSに書き込んだら、早速さくるさんからレスをいただいた。許可を得ずに以下に一部引用。勝手にごめんね、さくるさん。《蕃茄先生がプールに足をつけ…

屋上道楽

我が家の屋上にはプールがある。ささやかな贅沢だ。ここまでになるのにずいぶんかかった。人にいえない苦労もしてきた。それだけに愛着があるもので、家族全員がこのプールを愛している。ただ禁物なのは尖ったもの。飛び込みもご遠慮願いたい。なにせ直径1.5…

ザ・モールみずほ

長女・花子(仮名・小4)、次男・三吉(仮名・小1)が、どこにもでかけられずにあまりにも腐っているので車に乗せて、瑞穂町の国道16号線バイパス沿いに去年できた大型ショッピングセンター「ザ・モールみずほ」に行った。長男・虎太郎(仮名・中2)は塾があ…

藤山直美主演「サボテンの花」(三越劇場)

両親とツマと僕の4人で、日本橋の三越劇場に藤山直美主演の「サボテンの花」を見に行った。共演は永島敏行、大竹一重、鶴田忍、河合我門など。 いやはやなんとも面白い芝居だったなぁ。堅物のハイミス看護婦(藤山)とプレイボーイの歯科医(永島)を巡るラブコ…

 スローロリスの夏休み

今日から5日間のお盆休み。予定らしい予定はない。それどころか、子どもたちの夏休み期間中に関してもほとんど予定が無く、毎年あった泊りがけの家族旅行の計画も無い。子どもたちも不平たらたらだ。 原因はひとつ。腰痛だ。 夏休みの予定を決める6月末から…

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石塚公昭 人形写真展「夜の夢こそまこと、ふたたび」

作家・文士の人形を石塑(粘土)で作り彼らの文学世界の中に立たせて、その世界観を自ら撮影する技法で知られる人形作家・写真家の石塚公昭氏による、江戸川乱歩をテーマにした作品展がこのほど開催されることとなった。 石塚公昭 人形写真展「夜の夢こそまこ…

「FM国立」があった頃

「FM国立」があった頃<1>「起」 1975年。わが町・国立には「FM国立」という放送局が存在しました。もちろん海賊放送です。実を言うと僕もそれに深く関わっていました。そのことを、毎日更新の日記「蕃茄庵日録」に書いたところ、たくさんの反響をいた…

降矢奈々さんドキュメント全文 (立川経済新聞取材分)

■ 絵本作家になろうと思われたきっかけは何でしょうか?○ 母親が画家だったこと、3歳の時から母の絵画塾に入っていたことなど、絵を描く環境に恵まれていたので、小さいときから絵を描く職業につきたいと思っていました。でも、絵本作家になることは、あま…

リハビリ道楽 1 2 3 4

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リハビリ道楽 野田一孝 名義 (アグレプランニング「季刊 健康」連載) 千鳥足 〜連載第一回〜 (2011夏号掲載) 平成二十二(二〇一〇)年九月十三日、脳梗塞に斃れた僕(当…

書評のメルマガ、連載復帰第2号

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「書評のメルマガ」連載復帰第2号 (2011年3月203日配信) (第63回) 承前特別編 闘病・リハビリを支えてくれた愛しき本たち。「知層」編 昨年9月、まさかの脳梗塞で帰宅…

書評のメルマガ、連載復帰第一号

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「書評のメルマガ」連載復帰第一号 (2011年2月23日配信) (第62回) 特別編 人生に大切なことはみんな馬場さんが教えてくれた。 久々の推参。ずいぶんと長く休載してしま…

 19期JPIC読書アドバイザー養成講座 ブログ リンク集

第19期JPIC読書アドバイザー養成講座に関するブログのリンク集をまとめて見ました。みなさん、ともにがんばりましょう。<順不同>西條晴美オフィシャルブログ Capriccioso +++ miyu's room+++ 読書は心のごはん・公文は頭のごはん 蕃茄庵日録(ばんか…