街の篆刻師

banka-an2003-08-30


このたび、同僚のH氏(詩人ではない)に第二子が誕生した。
 ちなみに奥さんのネネちゃん(仮名)は元・同僚。以前2年間ほど僕の隣の席だった女性。
 夫は同期、妻は同部署で隣席。なのに、結婚式の招待状をいただくまで全くそのご縁を知らなかった。実は僕はそういうことがすごく多い。この他にも・・・・やめておこう。

 とにかく同僚と元・同僚のご夫婦に第二子が誕生した。めでたい。お祝い、お祝い。

 
 ところで国立の街には、流しの「篆刻師」がいる。土曜の昼ごろになると「たましん」の前の木陰に店(と言っても小さなテーブルと椅子だけ)を広げる。本人は「ストリートはんこや」と自称している。すご腕の職人だ。注文すると簡単なものだと15分程度で作ってくれる(印材は石)。この町にはずいぶん彼のファンがいるらしい。僕も今まで、俳画に使う雅印(花押?落款?)などをつくってもらい、ずっと愛用している。

 H夫妻に第一子が生まれた時(もう2年以上になるか)、このストリートはんこやさんに石の「お名前スタンプ」をつくってもらいプレゼントした。「ももこ」ちゃんというお名前なので、四角い印材に「ももこ」の3文字と桃のイラストを彫ってもらった。

 第二子は「菜々子」ちゃんなので、名前とともに菜の花をデザインしてもらった。菜の花はフォルムが細かく彫るのは困難だろうから、「花のアップでいいですよ」と言いおいた。


 指定の時間(30分後)に行くと出来上がっていた。

「花だけにしようかと思ったけど、全体を見せないと菜の花に見えませんから」

と言って、一本の菜の花を彫ってくれていた。そして「桃」のハンコのことも覚えてくれていた。

 野に遺賢あり。こういう買い物は楽しいなぁ。さて、気になるお値段。「白木屋」に一回飲みに行くよりずっと安いです。

 サイズは1.1×1.1センチです。