スローロリスの夏休み

今日から5日間のお盆休み。予定らしい予定はない。それどころか、子どもたちの夏休み期間中に関してもほとんど予定が無く、毎年あった泊りがけの家族旅行の計画も無い。子どもたちも不平たらたらだ。

 原因はひとつ。腰痛だ。

 夏休みの予定を決める6月末から7月初めにかけて、腰の痛みに呻吟していてとても夏休みの予定を立てるなんて状態ではなかったのだ。

 腰痛は今回が初めてではない。最初のギックリ腰の発作は7年前、大阪のホテルで救急車を呼ぶような大騒ぎとなった。この時のことはいずれ書こうと思う。

 何度目かの発作である今回も、椅子に座ったり立ったり歩いたりの動きが異常に緩慢となった。例えるなら、東南アジア産の原猿・スローロリス。例えるなら観世能楽堂

 朝、布団から起きあがるのに10分ぐらいかかってしまう。慎重に身体の角度を変えながら、つかまり立ちをする。ちょっとと油断すると激痛が走る。いつもつかまっていたクローゼットの把手がすっかり下向きに角度をかえてしまった。

 荷物は持てない。腰が曲がらないので車の運転もできない。そんなわけで、子どもたちには今年の夏の家族旅行はあきらめてもらっていた。


 ところが・・・・、いざ夏休みが始まったとたん治ってしまい、今日あたりは極めて快調なのだ。
 自然に治ったわけではない。家の近所の「A鍼灸院」に行ったのだ。家で「腰が痛い」というたびに、次男・三吉(仮名・小1)に「とうちゃん、Aさんに行け」と言われていた。A鍼灸院院長のA先生が、三吉の同級生・サクラちゃん(仮名)のお父さんなのだ。

 そんなこんなで意を決して「A鍼灸院」に行ったのが学校の夏休みが始まった7月19日。その後2回だけ通って、細―い鍼を数本打ってもらったら、全快というわけではないがほとんど治ってしまった。以前通っていた形成外科ではほとんど治らなかったというのに。

 腰は治ったが、どこの観光地もお盆の予約はもちろんすでに満杯だった。


 そんなわけで今日一日、家族5人で元気をもてあましていた。





↓↓ こいつがうわさのスローロリス。「のろまな道化師」って意味なんだって ↓↓