屋上道楽

我が家の屋上にはプールがある。ささやかな贅沢だ。ここまでになるのにずいぶんかかった。人にいえない苦労もしてきた。それだけに愛着があるもので、家族全員がこのプールを愛している。ただ禁物なのは尖ったもの。飛び込みもご遠慮願いたい。なにせ直径1.5メートルなので・・・・。

 前のが水漏れするようになったので買い換えることにした。車で府中の島忠ホームセンターへ。

 今年は冷夏で売れ行きが悪かったようで大ディスカウント、2,980円が980円にて求められた。

 屋上のコンクリートの上に直接設営すると膝をついたとき痛いので(深さ30センチだから当然、膝はつく)、去年まではウレタンマットを敷いていた。でもこれは、クッション性はいいのだけど、排水の際、面倒。水圧で排水栓とマットがピッタリ密着してしまい、水が抜けなくなるのだ。
 
 そこで今年は新兵器。30センチ角の人工芝マットを36枚買ってきた。これをうまく並べてその上にビニールプールを置けば、クッション性も適当にあり、プールの排水栓を抜くと、この人工芝マットはメッシュなので排水もスムースのはず(また排水がよすぎるのもNG。雨樋からあふれた水が通りに撒き散らされてしまう)。
 

 実はこどもらの水遊びよりも、屋上のプールは僕の道楽だ。プールに足だけつけてパラソルの下で文庫本を読むのが好きなのだ。
 最初はそう、パラソルだったのだが屋上は思いのほか風が強く、両手で必死にパラソルを押さえながら横目で読書なんてこともあって、去年の初夏に思い切ってオーニング(ひさし、ですな)をつけた。手動のクランクをまわすと2メートルぐらい白地にブルーのストライプの庇が張り出してくるという仕掛けだ。

 明日は雨が上がりそうだから、人工芝マットの取り付けをしよう。