せっかくだからサッカーの話をしよう。最後のサッカーの話など。
その前に、まずは季節外れの成人式の話から。
僕が成人式を迎えたのは33年前。
牧歌的な時代で第5小学校体育館に集められた市内在住の新成人に酒が供された。1月の開催だから四分の一は未成年なんだけど固いことはいいっこなし。
当然そのまま中学の同級生が集まってミニ同窓会になった。駅前の「ロフトハウス」だったか「ロングタイム」だったか「チョコレートスープ」だったかに移動して2軒3軒。ハシゴするうちに人数は減り最後は男ばかり5人ほどになり、日付もかわり、店から追い出された。
ほかのメンバーは誰だったかなぁ。現在、地人会等で演出をしている浅沼一彦ともう一人までは思い出せるんだけどあとはだれだったか。思い出せるもう一人の彼は、中学時代に8ミリでマルクス兄弟ばりのサイレント喜劇を撮って自ら活弁をやって上映会を開くという異才だった。
僕らが新成人だった33年前、終夜営業しているのは4.5キロ離れた日野橋のデニーズだけだったのでそこを目指すことにした。
ただ歩くのは寒いので、拾ったサッカーボールをドリブルしながら行った。
これが僕の生涯最後のサッカーだった。これから先サッカーをする機会はないだろうから。「杖サッカー」なんて競技ができれば別だけど。
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ところで、またもう一人「うちわ」作品が届いた。
夏らしい作品。
夏らしくホラー。でフランケンシュタイン。
夏らしくサマージャズ。
福々しく可愛いニャンコ。夏とは直接関係ないけど。
描いたのTanu2(タヌタヌ)氏。ゲームやおもちゃの箱絵、クリップアート作品1000超というイラストレーションの匠。
上をクリックしてその練達の作品をご覧ください。
そのTanu2氏こそが33年前の成人の日、日野橋までドリブルした「もう一人」の同級生なのである。
そんなこと覚えていないよという彼、現在はこんな風貌らしい。
(うちわの裏面から)
おたがいジジィになった。
僕は40代の終わりに思わぬ遭難をしていろいろ不随意な身になったが、そのおかげでこうやって同級生と33年ぶりに「仕事」ができるというのはうれしい。
ちなみに右端のニャンコ。彼の同居猫でこの春、天に召されたミーちゃん。
本来、猫の季語はなぜか春なのだけど、彼にとってのこの夏はミーちゃんの新盆なのであろうと思う。
素敵な作品をいただいた。ありがとう。
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