「井上孝治写真展『想い出の街』」設営

いよいよ明日から「井上孝治写真展『想い出の街』」。今日はその設営日。



3歳で音を失ったろうあの写真家・井上孝治(1919〜1993)。昭和30年代に撮影した郷愁あふれる写真の数々。みんな貧しかったけど、明日への希望を持って暮らしていた。子どもたちの生き生きとした表情が物語る、私たちが失った何か---。



なぜ今、井上孝治なのか---。


答えはこの本にある。


音のない記憶 ろうあの写真家 井上孝治(コミー出版) 

音のない記憶 ろうあの写真家 井上孝治(コミー出版) 


黒岩比佐子著『音のない記憶 ろうあの写真家 井上孝治』(コミー出版)


(以下、コミー出版公式サイトより引用)

昭和が終わろうとしていた1989年。九州の老舗百貨店「岩田屋」は、長い間の地域とのつながりを振り返り、未来につなげる想いを込めて企業キャンペーンを企画した。タイトルは「想い出の街」。


関係者はイメージに合う古い写真を探し回ったが見つからない。もはや中止かと思われたとき、偶然からアマチュア写真家の井上孝治が昭和30年代に撮影した郷愁に満ち溢れたモノクロ写真を発見する。キャンペーンは息を吹き返し、大反響を巻き起こす。



(中略)

岩田屋がキャンペーンを展開した当時、数年間だけ福岡に住んだフリーライター黒岩比佐子は、写真集『想い出の街』の年譜作成を依頼され井上と会う。この井上との出会いから10年後、黒岩は『音のない記憶 ろうあの天才写真家 井上孝治の生涯』を書き上げた。


(後略〜引用終わり)


上記、文庫判『音のない記憶』が四六判となって復刊したのが今年の2月。



それがさまざまな偶然やご縁に導かれるように、昭和30年代のにおいを今に伝える畳敷き、土壁のギャラリービブリオで開催していただくことになったのだ。



・・・・・井上孝治について(公式サイト「井上孝治写真館」より)・・・・


井上孝治:いのうえ こうじ 】1919〜1993 写真家 福岡市生まれ

福岡県立福岡聾学校中等部卒業。3歳の時事故で聴力と言葉を失い、一級障害者の認定を受ける。戦前より写真を撮り始め各種コンテスト入選。89年岩田屋デパートのキャンペーンに写真が採用され、同年福岡市で写真展を開催。90年パリ写真月間に出品。93年アルル国際写真フェスティバルに招待され、アルル名誉市民賞を受賞。写真集に「想い出の街」「あの頃」「こどものいた街」「音のない記憶」がある。


・・・・・黒岩比佐子について(著書の略歴欄より)・・・・

1958年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。ノンフィクション作家。『「食道楽」の人 村井弦斎』で第26回サントリー学芸賞、『編集者国木田独歩の時代』で第6回角川財団学芸賞、『パンとペン―社会主義者堺利彦と「売文社」の闘い』で第62回読売文学賞を受賞。2010年11月17日逝去。





いよいよ前日となった今日は搬入日。ご一行を待つ間に会議室で寝落ち。12時10分より幹事さんが来て作業開始、まずは作品(写真パネル)を段ボールから出す。



そして仮レイアウト。お手伝いも増えてきて作業も進み、4時過ぎには目鼻がついた。ビブリオの昭和空間にモノクロ写真がよく合う。





そしてビブリオ看板娘のりんごほっぺちゃん。この展示ではBGM発生装置として活躍予定。



どうぞ皆さん、お越しください。各紙でご紹介いただいています。




            (読売新聞)




(asacoco)



明日の東京新聞朝刊にも小さく載る予定。




・・・・いよいよ明日より開催・・・・・・

5月3日(木・祝)〜5月6日(日)
井上孝治写真展『想い出の街』」
關敏 小品展〜秋〜 ←詳細はクリック!!

・・・・もうすぐ開催・・・・・・

ちんどんとインド音楽が奇跡の化学反応。5/12。
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第一人者が直接指導。丸山清人銭湯絵教室。5/20、21。
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インド音楽と太棹三味線のコラホレーション。5/27。
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中川フォークジャンボリー with  やぎたこ 6/1
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