「業界の濃い人」と私

banka-an2005-06-07


業界筋のパーティーに代役で登板した。

久し振りの嬉しい再会がいくつも会った。先方は別に嬉しくないだろうが僕のほうは嬉しい。

その筆頭が漫画家の、いしかわじゅん さんだ。

お会いするのは7,8年ぶりぐらい。開口一番。

「太ったなぁ〜〜」

それはともかくこのタイミングでお会いできて嬉しい。ご新著が発売されたばかりなのだ。本の扉にイラスト入りのサインをいただいた(持ち歩いてるワタクシ)。


その本とは角川文庫の『業界の濃い人』。552円プラス税。

この本はいしかわさんが交流のある作家、漫画家、評論家を愛に満ちた大長刀でブッタ斬るというコラム集である。

曰く、マセラッティを買ったが車庫入れで毀してコッソリもう一台買った(噂)北方謙三、キャバクラで女のコに怪しいメモを渡す夢枕獏、異常な運痴の高千穂遥、声がでかくてメーワクな呉智英、借金を返さない山田詠美、服の趣味が問題の新井素子、すべてが怪しい唐沢俊一、いつも不機嫌な関川夏央、等々の濃いキャラの人々だ。。言われたくない秘密のエピソードも暴露していく。この連載が元で絶縁した人もいるとかいないとか。電車の中で読むことご注意の爆笑本だ。上に紹介したのはほんの一部、ほかにも強烈なネタがゾロゾロ出てくる。


実は、実はであるが、この本に僕も数箇所で登場している。もちろん僕はいわゆる業界人じゃないし、濃くもないんだけど、狂言回し、というか、刺身のツマ、というか、持ち帰り寿司のバランというか・・・。そんな感じで顔を出す。発売してまだ2週間だが、何人かの人に「蕃茄さん、みたよぉ」と言われた。皆、意味ありげな笑みをほほに隠していた。

これはお勧めです。5月末の新刊だから、今はまだ「今月の新刊」。入手簡単。早くも増刷したらしい。めでたい。

さあ、書店へGO!!