没後10年 山口瞳展

banka-an2005-08-21


国立東のギャラリー・エソラ(=カフェ・キャットフィッシュ)にて昨日から開催中の、「没後10年 山口瞳展」に行ってきた。

先日、治子夫人とオーナーのマスオさんで打ち合わせをしているときにちょうど訪店して以来、ずっと楽しみにしていた展覧会だ。

作品は結構多い。ギャラリー部分には水彩画が展示されている。ほとんどが風景画。細部まで描き込みに描き込む瞳先生らしい作品が並ぶ。マニアの方だったら、その絵が描かれた時の状況を、膨大な旅エッセイの中から見つけてみると言うのも楽しいかもしれない。

カフェの方には色紙に書かれた書が中心。

「山とは何かと問われたらならば、そのときの私は、山とは水であると答えたにちがいない。山は濡れていた。山は水におおわれていた。『わが町』より」

などなど。

ほかに水彩画のほうではリトグラフもある。こちらは若いファンにも手が届くように企画された商品なのだと思う(最近は新しい読者が増えて嬉しい限りだ)。


「没後10年 山口瞳展」
国立東のギャラリー・エソラにて28日(日)まで。

営業時間11時から18時。27日(土)のみ10時から営業。