長女・花子(仮名・高1)、次男・三吉(仮名・中一)を車に乗せて西へ。エアコンが故障。地獄。
行き先は五日市(あきるの)の山奥。「深沢小さな美術館」。「プリンプリン物語」で知られる人形作家の友永詔三氏の個人美術館だ。五日市線の終着駅・武蔵五日市駅から山道を登ること約15分。方向音痴の僕がたどり着けたのは奇跡だ。
江戸時代の民家を改装したと言う、深山幽谷に突如現れるその白日夢のような佇まいは下記のサイトでぜひご覧いただきたい。
「深沢小さな美術館」 ← クリック
なぜそのようなところへ行ったかというと、そこで子どもたちの恩師・知久正義先生の個展が開かれているのだ。
知久先生は長く小学校の図工の先生を勤め上げ、定年後は画業一筋の方である。多摩川の川原の風景にテーマを据え、数々の大作を描かれている。
今回の展覧会では五日市の風景や、静物画なども出品されていた。また常設展示の「プリンプリン物語」の人形たちも面白かった。
同館を辞して次は3駅分戻って秋川駅前。「綜藝舎ギャラリー」へ。
一昨日の記事に書いた「うちわ絵展」。花子がデビューさせていただいた。名人上手の作品に囲まれる自作を見てびびりまくる花子。
それでもギャラリーの方に優しく励ましていただき、生食用のとうもろこし(実が白くて真珠のよう)をいただいてリラックスできた。
昼食は近所のチェーン系回転寿司。まぐろ解体ショーなどのハイテンションな演出のある店で、ちょっと疲れた。
圏央道と中央高速を使って一旦帰宅。昼寝。
夕方からは電車で東へ。隅田川の花火大会。
友人のOさんにお誘いいただいた。Oさんは隅田川の近くでカフェとダンススタジオを経営している。一階がカフェで地下と3階がスタジオ。その屋上での花火パーティーだ。集まったのはダンス仲間やミュージシャン仲間。その中に混ぜていただいた。
お仲間のラテン音楽ライブを聴きながら日没を待つ。熱演に近所のマンションの屋上宴席からも拍手や声援が飛ぶ。
7時半。開始。光と音に時差が無い。そのくらい近くからの見物。ビールが進む。
隅田川の花火はいい。もっと大きい玉を打ち上げる大会も多くあるのは事実だけど、広いところで大きいものをあげるのは当たり前。このような街中の密集地で催されるところに醍醐味がある。
花火はきれいだったが、浴衣がなぁ。ちかごろの「アゲハ嬢」みたいな華美な浴衣や盛りに盛った髪型はどうもなんですなぁ。きれいじゃないなぁ。
などとぼやきながら、きれいなものを見に東京の西端と東端を長駆した一日を終えた。