僕が倒れたのが9月。
それがもう11月、ノーベンバーになってしまった。まさに
「んがっ!」
という間である。
「んがっ!」と言えば、怪友・トニーセイント(仮名・日本人・四十五歳くらい)。
先日、見舞ってくれた帰り際、玄関まで見送ろうとしたら、車椅子を押してくれようとする。
そんな、遠くからで来てもらった上に押してもらうなんてとんでもない。
それより、前に回って曳いてくれ。中庭に出て「ベン・ハーごっこ」やろう。下の絵みたいな感じで。
あれ? 帰っちゃったの?
これから「“ノーベンバー”だけに“ベン・ハー“”」って、小遊三級のボケをかまそうと思ったのに。