仮釈(かりしゃく)の朝

今日は初めての「試験外泊」。病院から自宅に「外泊」して、交通機関の利用や家事の体験をするというリハビリだ。

つまり、一泊だけの「仮出所」、「仮釈放」だ。


その感慨を雑記帖に記した。題して「仮釈(かりしゃく)の朝」



「なんとなく 今日はよいことあるごとく 仮釈の朝 晴れて雲無し」



ご存知、石川啄木の「元日の朝」の本歌取り。元歌は「晴れて風無し」だけど。


タイトルは宮澤賢治の『永訣の朝』を意識しなかったではない。



10時。病院に迎えに来たツレと、先日の、病院至近の「京らく寿司」で寿司を大量に買い込み、自宅へ。昼食は寿司で家族と仮出所祝い。


午後は旭通り三小通りを長駆し、一キロ以上離れた国立東の「カフェ・キャットフィッシュ」へ。いつもと変わらぬ店主・マスオさんと、看板娘の小魚ちゃんの笑顔に癒され、時を忘れて雑談。


帰りは趣向を変えて銀杏並木を歩こうと、大学どおりを北上して帰路へ。するとスタバ前で嵐山光三郎先生ご一家とばったり。


「おおっ、ずいぶんよくなったなぁ」、と分厚い手にがっちりと包まれて握手(前回お会いしたときは車椅子だった)。



夜はこうして2ヵ月半ぶりにPCでブログ更新。左手に麻痺は残るもののなんとか更新できた。



明日はもちろん、病院に帰る。そのまえに気分転換に髪でも切ろうかな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ご意見、ご希望は下の「コメントを書く」欄へ。内密な話はメール