午前、企画書作り。
午後、作家の岡崎武志さん来廊。ギターを持って。
ギターを持った、といえば渡り鳥。そう、アキラコバヤシ。
ギターだから渡り鳥になれるのである。じゃんけんに負けてドラムス担当だったりすると重くて仕方がない。というよりリヤカーが必要だ。
渡り鳥、風来坊に似合う楽器といえばギターかトランペットだね。悪党どもに追い詰められた絶体絶命のヒロイン。そこにいずこからか聞こえるギターの調べ・・・。絵になる。トランペットもいい。
これがシンバルじゃ、具合が悪い。
かつて国立には国立音大があった(約30年前に立川に移転)。
そのころは街中に音大生や音大志望生が住んでいて(コラムニストの山口文憲さんがその一人というのは有名な話である)、いつもどこからかピアノが聞こえた。夜、見事なバリトンでドイツ歌曲を歌いながら歩く男性などもいた。
子供のころ祖母と歩いていたとき、そばにコントラバスを抱えた音大生が通った。世話焼きな祖母は「おまえさんそんな大きいんじゃなくてもっと軽い楽器にしたら出かけるにも楽なのに」と助言していた。店の(銭湯)のリヤカーを貸しかねない勢いだった。
そんなわけで古本渡り鳥の岡崎さんがギターを持って現れたのである。これから旅に出るのかと思ったらそうではなくて某古本市で「落とした」のだという。いろんなものが出るんだなあ。
先日終了した「岡崎武志と仲間たち 新春古本市」に関し、最終の業務連絡。またやりましょう、やってください。
そして始まる企画の話。朝、企画書を書いていたのはこれ。
夕刻、杉作J太郎さんとスタッフのジャッキー・コブラさん、玉木竜馬さん来廊。
杉作J太郎さんをご存知だろうか。肩書きがたくさんある。マンガ家にしてエッセイスト、俳優、コメディアン、タレント、映画監督、そして近年は現代美術家として活動し、昨秋、広島は鞆の津の「鞆の津ミュージアム」の「 秋の展覧会『LOVE LOVE SHOW』」にてデビューした。
大変に注目を集め、見たい人はたくさんいたんだけど、福山はあまりに遠い。と涙を呑んだ首都圏人は多かった(僕もその一人)。
ならば東京でやってもらいましょうよ、凱旋公演。
東京のどこで?
そりゃ当然、国立駅前・ギャラリービブリオですよ。
と、口説き続けること数ヶ月。とうとう3月に実現の運びとなった。
杉作J太郎さん、初個展である。
その打ち合わせで本日お越しいただいた。さぁ、どうなりますか。
トークショー、もちろんやります。
早春の国立、杉作さんのトークで悶絶したまえ。
・・・・・・近日開催・・・・・・・・