「部長」来たる

午後、珍客。


会社員時代、若いころの上司のOさんだった。「新刊ニュース」の編集者だったころの部長。平社員時代だから相当上の職階。兵隊の位でいうと・・・。


もちろんとうに退職されている。


こちらから連絡を取ったわけではない。新聞の記事を見て訪ねてきてくださった。


とても厳しい上司でその当時は反発したことも少なからずあったが、ある一つのことでとても尊敬している。


ちょうどそのころ「さん付け運動」が猖獗していた。上司を「〇〇部長」「〇〇課長」ではなく「〇〇さん」と呼ぼうというもの。職階の差を超えてフラットな組織を作ろうというコンセプトだったのだと思う。


僕がいた会社でも、有力な役員が旗振りをしたせいもあってか採用する部署が結構あった。


僕自身は「いやだなあ」と思って自分の部署にその波が来るのを恐れていた。


隣の部署も「さん付け」を推進するようになる中、件のO部長は「うちは採用しない」と毅然として言い放った。



曰く「“さん付け運動”は部下に負担をかける」と。


役職名で呼ぶことで敢えて上司と適切な距離を置く、ことができなくなるということ(昨今でいうと、上司からフェイスブックの友達申請が来たら困るよね、って感じ)。そして、部下に「さん付け」で呼ばれて民主的な気分、フラットな組織の気分になるのは「偽善、欺瞞」であると。


僕が「いやだなあ」と思っていたのもそこだった。「役職名で無く“さん”で呼ばれたい」という上司には偽善と欺瞞と自己満足を感じたし、上司を「さん付け」で呼ぶことで「フラットな関係の進んだ職場にいる」と感じたり「上司と対等に話せる自分」に酔えるほどおめでたくもなかった。


さん付け運動」は予想通り数年で下火になった。



今日は多分10数年ぶりの再会。かつての部長とかつての平社員が、それこそ「フラット」にゆっくり話ができた。


ただ、なんて呼んだらいいかはちょっと迷った。もちろん「Oさん」と呼んだのだけど「反“さん付け”論者」としては、つい「O部長」と喉まで出かかってしまったのだった。



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