今日は開店前に某メデイアの取材を受ける。国立の文化、アートに関するヒアリング。
ちょっとネタを仕込み過ぎて飽和状態。後半はほぼ傾聴ボランティア状態。記者さん、ご苦労をおかけします。
だって「国立を舞台にした小説」なんてテーマを振られちゃったんだもの。火が付いちゃうよ。
太田蘭三(1929〜2012)について長講
この人こそ国立を舞台にした小説をもっとも多く書いている作家だ。
ダントツ。都知事選におけるマダム・グリーンよりもダントツ。
主人公の名探偵・釣部渓三郎は矢川の日商岩井マンション(と思しきマンション)に棲み、「スタジオ凛」(と思しきジム)で汗を流し、「らあら」「ムービー」「モンクール」等、国立に実在で今は閉店したり経営者がかわったりしたスナックに夜ごと出没する。事件の発端は多摩川河川敷で女の変死体が発見されたりとか富士見台交番の巡査が拳銃を奪われたり。まさにご当地ミステリー。
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東京・国立市で発見された奇妙な事件現場。そのうち一体には、明らかな殺人の痕跡があった! 駆けつけた北多摩署の名コンビ刑事・相馬と蟹沢は…。
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長野・常念岳の麓で、国立市に住む洋画壇の巨匠・奥本涼風が刺殺された…。
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東京・国立市でOL・大坪由紀子が刺殺された。警視庁北多摩署・相馬刑事らは彼女の実家を訪れる。ところが出迎えたのは死んだはずの由紀子だった…。
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東京・国立市のスナックのママが、店に血痕を残して失跡。その夜の最後の客はなんと釣部だった…。
もちろんこれだけではなくもっともっとたくさんある。でも国立でそれを知る人は少ない。読書家の看板を掲げている人に限って知らない。嘆かわしい。これだからインテリは嫌いだ(私怨)。
僕は長年に亘り普及活動をしているのだがなかなか身を結ばない。口惜しい。出版元も講談社だったり光文社だったり祥伝社だったり一流、大手揃い。世間的には普通に著名作家。しかし国立の人はことごとく知らない。知ろうともしない。これだからインテリは嫌いだ(私怨)。
ぜひそのメディアでも「他のことはいいから太田蘭三を特集してほしい」と熱いリクエスト。なんて迷惑なインタビュイー。
すっかり引き留めてしまったが午後からは平常営業。大嵐の中来ていただいたお客様に感謝。しかもその中のお一人は「月草」でカレーを食べて帰ったらしい。そうです。それ大正解です。昼間は土日しか開いてないお店です。
夕刻、銭湯背景画に関する妄想がダダ洩れ状態に。この妄想をかたちにしたいと、頼りにしていいる銭湯研究者にメールで相談。折り返し的確なアドバイスをいただき、あまりの明晰さに呆然としてしまった。これは現実化させないと。
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