昨晩のうちにセッティングはできている。
ちょっと緊張する会議を終えて玄関を開けるとギターケースと大きなバッグ。
「いやぁ、思いのほか道が空いててやけに早く着いちゃって。約束の時間にはだいぶ早いんだけど奥さんに入れてもらいました。」
したんだけど、
「まあ、お客さんの顔ぶれ見ながら臨機応変に」
となり、あとは雑談。僕が学生時代に見たPANTAさん(当時PANTA&HAL)のステージの思い出を話したら岡崎さんがパッと遮り、
「あ、それ、あとで本番で話して。話、ふるから」
はい。
取りあえず楽器だけセッティング。
そうこうするうちに開場時間。発表から20時間で売り切れた席を確保された皆様でたちまち満員に。
まずはトーク。日本を代表する名インタビュアーの一人である主宰の岡崎武志さんによるインタビュー。
「頭脳警察」結成以来の40余年、PANTAさんが音楽シーンで起こしてきた事件の数々。実はロック系よりフォーク系の方が乱暴者が多かったという若き日のお二人の交流などいろいろ。
その流れの中で岡崎さんに話を振られて先ほどの話をご披露。
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僕が出会ったのは1980年ごろ。
大学祭のナイトコンサートだった。当時、「PANTA&HAL」。
しかし開演時刻になっても幕が開かない。到着が遅れているとのアナウンス。
緞帳の向こうから物音がするたびに起きるPANTAコール。
でも「もう暫くお待ちください」のアナウンス。
それが繰り返されて、場内が殺気立ってきた。
当時の大学祭というのは酔っ払い天国。しかももとより血の気が多い学風である。
イライラが高じ剣呑な空気に。あわや暴動寸前になったところで緞帳が上がった。
紅いライトを背にすっくと立つPANTAさん。
かっこよかった。めちゃめちゃかっこよかった。MCで。
「日本中の学祭を回ったけど
ここが一番バカで最高だぜっ!!」
とほめてくれた。
それまでに溜めこんだ鬱憤を一機に解放させられ、熱狂する群衆。
稀代のアジテーターに鼓舞される愉楽。
そんなPANTAさんが、当時住んでいた家を改装したギャラリービブリオで今日、お座敷ライブをしてくれている。
もしタイムマシンがあったら1980年の学生会館ホールに行って、19歳の僕に「36年後に凄いことが起きるよ。それまで死ぬなよ」と囁いてやりたい。
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それを聞いたPANTAさん。
「そうそう、ほんと、バカで元気で最高だったよな」
と。
たっぷりのトークの後、休憩を経てライブ。
ステージ上で打ち合わせ。
先に五郎さんのソロから。
「風に吹かれて」「時代は変わる」等、「話題の」ディランナンバー。
続いてお二人のデュオで「FOR A LIFE」「理想と現実」。
続いてPANTAさんのソロ。「綺羅と紛れて」、「鉄橋の下で」、「白いヨット」、「ソドミー」、「J」、「時代はサーカスの象にのって」。
アンコールはデュオで「I Shall Be Released」
最高潮の盛り上がりでエンディング。興奮の頂にあるお客様方。お二人にサインを求めるお客様多数。そちらのフォローは岡崎さんに任せて、常連のお客様の力を借りつつ打ち上げの準備を粛々と。
打上げも一杯のお客さまで大いに盛り上がった。
お開き後、「お疲れ様でした」。とPANTAさんと握手。
その手は労働者のように分厚つかった。
走る去る白いバン「Pantamobile」の赤いテールランプを見送りながら一人ごちた。
「36年前の俺よ、凄かったよ。」
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