同級生・太田寸世里さんについて - 国立駅前・ギャラリービブリオ連絡版(蕃茄庵日録別板）

今日は中学の同級生の話をさせてください。太田寸世里さん。現在の名前はオオタスセリさん。

オオタさんは女流のピン芸人。そして脚本家、演出家。社会派からブラックネタまで奥が深い才人。

「ストーカーと呼ばないで」が有名。

亡くなった永六輔さんが大変に推していて、自らのゲスト回の「徹子の部屋」に連れて行ったほど。

そして、「笑わない」「変なところで笑う」「話の腰を折る」「オチを先に言う」「意味不明の無茶振りをする」等の必殺技で「芸人殺し」の異名をとる徹子さんに一切ひるまなかった稀有な芸人として伝説を作った。

僕が最初にその舞台を見たのはもう17、8年位前。

中山千夏さん、朴慶南さん、辛淑玉さんたちのユニットのショーを見に紀伊國屋ホールに行ったときのこと。幕間に旧知の慶南さんに会いに行って、楽屋の入口でまごまごしていた僕に気づいて奥に連れて行ってくれた親切なホールの係のお姉さんがいて、さらには奥にいた派手なセーターのおじさんが一緒に慶南さんを探してくれた。

この親切なおじさんが「話の特集」名編集長の矢崎泰久さんだったのだが、最初の親切な係のお姉さんが、後半ゲストのオオタスセリさんだった。僕よりも背が高かった。

縁というのは面白いものである。

数年前、中学の同級生のコメッチとの雑談で、オオタさんが同じ時期同じ学年で同じ中学校に通っていたことを知ったのだ。クラスが別でオオタさんは数か月で転校してしまったので面識はなかった。でもそれ以来お互いに「中学の同級生の」を頭に冠して他者に紹介している。

昨年夏、初めて小室等さんに会えた夜。小室さんからでた開口一番の言葉は、

「あなたスセリちゃんの同級生なんだって?」

だった。

夏からはスセリさんを肝煎りに同級生数人で連絡を取り合っている。

還暦を目前に何か面白いことや面白くないこと、ためになることやためにならないことをやろうという試み。夏に行われたキックオフ･ミーティングではいろいろ話し合われそれぞれに宿題が出て、僕にもいくつか宿題がでた。

一、　次回会合までLINEユーザーになって使い方をマスターしておくこと

一、　健康に気をつけて還暦まで死なないようにすること

自分でもうひとつ付け足した。

一、　財務管理に気をつけて還暦まで店をつぶさないようにすること

どれが一番困難かはここに書かない。どれも結構大変。今朝は眼科から一日が始まり、明日は血管循環器科から一日が始まる。

そんなオオタさんの歌が原作となった絵本の原画展がビブリオで開かれるというのは実にうれしい。明後日から。

「渡辺美智雄・わたなべさとこ２人展」 10月18日(木)〜30日(火)　
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渡辺ご夫妻とは「手から手へ展」で一緒に活動した同志。震災後の傷ついた子どもたちの心をアートではげまそうというムーブメントで世界中の絵本作家100余人があつまったチャリティ展。僕は事務局で参加した。今もそうだけど、当時は本当カケダシのころでほとんど役に立っていないが、そのときの仲間(と思っている)の作家さんたちにはその後もずっといろいろ助けていただいている。

そしてそのきっかけを作ってくれたのは「手から手へ展」の中心となった絵本作家で、中学の新聞部仲間の降矢奈々さん。

そしてこの展覧会、週末にはオオタさんの無料ライブを開催する。

10/20(土)　オオタスセリ・無料ミニライブ

12時〜　15時〜　17時〜

各回約20分ほどのミニライブ。絵を見ていると突然始まる「サプライズ」形式。　(ご本人からチェックが入りました。「サプライズ」ではないそうです。ちゃんとやるそうです)

今回の展覧会のモチーフとなった「コヨーテにあいに」「ちょっと♪」、そして代表曲の「ストーカーと呼ばないで」を歌っていただく予定。

ぜひ皆さん、お越しください！！

そして来週には本格コントライブも開催。

10月26日(金)　オオタスセリ・歌とコントのワンマンライブ

19時開演、18時30分開場　　料金2000円　25人限定

休憩入れて2時間のショー。畳敷きのお座敷での歌とコントをたっぷりと。