面白うてやがて悲しき大団円   甲州街道徒歩紀行〈16〉最終回

・・・・・・8月16日(土)三日目の4 最終回・・・・・・・・・・・

熱き男・斎藤さんの説明は続き、3時間の予定のツアーが3時間半になり、「葛野川PRセンター」に戻ったときには4時半。「電車の時間、大丈夫でしたか?」と心配していただいたが、もちろん大丈夫。どうせ行き当たりばったりですから。

ああ、面白かったし勉強にもなった。夏休みの自由研究もこれでばっちりだね。

そして甲州街道に戻り、ふたたび西を目指す。ひさびさに大きい町に出たような気がする、と思っていたら大月駅。駅前の和菓子屋でお土産を買って5時半過ぎの「ホリデー快速」に乗り込む。運良く向かい合わせに座れた。

面白かったなぁ、甲州街道徒歩旅行。なにもないところがいい。大月から先も行ってみたいし、基点の日本橋から国立までも歩いてみたい。

「どうだ、また父ちゃんと大月から先を極めてみるか?」

「・・・・・。」

向かいの座席で寝たふりをする三吉だった。


前々日の早朝に自宅を出発して、ずっと歩きっぱなしの3日間だった。そして3日かかってようやく大月駅まで来た。なのに・・・・、6時50分には自宅で晩御飯を食べているんだな、これが。あまりにもあっという間だった。

☆☆本日の歩行約13キロ。自宅からここまでの歩行距離、約69.3キロメートル☆☆