第15回 芸術浄土展

今日は「建国記念の日」。昔は「建国記念日」と言ったと思うのだけど、いつのまに「の」が入ったの。ま、どうでもいいけど。

ツレと二人で銀座へ。行き先は6丁目の「かねまつホール」。老舗の履物屋さんのビルの5階。6階には道場六三郎の店「懐食 みちば」がある。ついでだから同店でランチ。

のわけがないでしょう。一番安くて3,150円からですから。


今日の行き先は「かねまつホール」で本日初日の「第15回 芸術浄土展」。浄土宗芸術家協会による東京での定例展で(本拠地の京都ではさらに大きい会場で開催される)、日本画、洋画、書、写真、彫刻が展示される。

浄土宗芸術家協会は、「浄土は芸術也」を具現すべく、宗内のあらゆる芸術分野で活躍するプロ作家の集団だ。浄土芸術の向上と宗教情操の高揚を目指しているという。

なぜそれに凡俗の極みたる蕃茄山人夫妻が言ったかと言うと、ツレの実家の菩提寺のご住職が参画されているのだ。

西島泰史師は大阪は生玉の古刹・大善寺のご住職で航空写真家。少年時代より旅客機の美しさに惚れこみ旅客機専門に世界中で撮影してこられた。数年前までは関西国際空港のオフィシャルカレンダーの撮影も担当されていた。

今回の西島師の作品は3点。一点はパリの空の飛行機雲を写した「落書き雲」。ホテルの39階の部屋から見た朝焼け空に残る飛行機が描いた直線と、眼下に広がるパリの整然とした町並みのシンクロが面白い作品だった。縦位置を巧みに生かしたところが眼目だ。

あとの二つは旅客機のアップをコンピュータでレタッチしたポップ・アート調の作品。

会場では久しぶりに西島師にお会いできた。雑事に紛れて墓参や仏事一切、大阪の義妹にまかせっきりですっかりご無沙汰してしまった(伺うといつも実家のお墓とともに、すぐ隣の区画の往年の名優、ミヤコ蝶々さんのお墓に手を合わせてくる)。

そろそろ還暦の西島師はますますお元気で、創作のエピソードをいろいろ聞かせていただいた。

帰りは久しぶりの上京(仕事は別)で疲れて、中央線は二人そろって爆睡だった。