瀋陽、右往左往「張氏帥府博物館」秘宝巡り

・・・・・5月4日(3日目)の旅日記<13>・・・・・・

 そういうわけでやってきた「張氏帥府博物館」。つまりは張さんのお家である。瀋陽で張さんといえば、言わずと知れた張作霖・張学良父子だ。

 この親子については説明しない。長くなるから。


 でも、一言ずつだけ。

張作霖(1875〜1829)は軍閥政治家で、満州の統治者であった。北洋軍閥の流れを汲む奉天派の総帥だったが、関東軍の参謀・河本大作によって列車ごと爆殺された。

張学良(1901〜2001)はその長男。父の跡を継いだがその後の戦争、国共内戦などに翻弄され、後半生を台湾で軟禁されて過ごした。最晩年に釈放されてハワイに隠棲。100歳の天寿を全うした。


 ここ「張氏帥府博物館」は張作霖・張学良の官邸および私邸であった建物を利用した博物館だ。張ファミリーを巡る貴重な文物が展示されている。


入口の広場にスックと立つ学良のブロンズ像



国共合作を成功させた歴史的会見を再現した蝋人形


このイケメンは周恩来である。


執務室には虎の剥製。こういっちゃなんだが、趣味が悪い。


晩年はUMBROのジャージがお気に入りだったらしい。


 とまぁ、こういうものばっかり撮ってきてしまったわけだが、メインは手入れの行き届いた美しい庭園や、豪奢な西洋館、宮殿とも思える中国式お屋敷などで、いろいろと見所は多い。

あいにく写真を撮りそこなってしまったが。



そうそう、これも貴重。張作霖が護身用に持ち歩いていたピストルである。

うそ。 土産物売場のピストル型ライターである。


 こんな見所豊富な「張氏帥府博物館」の入場料は50元。800円。ご当地の物価を考えるとちょっと高目かなぁ。でも、まとまりの無さが味わい深くて面白かったなぁ、ちょつと「秘宝館」みたいで。「秘宝館」に行ったことは無いけど。


 ( つ づ く )