夏の浪速の芸尽くし(9) 彼方からのメール

〔8月8日の日記 その1〕

 8時起床。ツレはすでに起きて洗濯をしている。僕と三吉でパン屋「パリーネ」へ朝食の買出し。見るからに美味しそうな調理パンにコーフンする三吉。ソーセージパンにするかハムロールにするか深く悩む。


朝食後、大画面で「最強武将伝 三国演義」を見てから出発。


今日は大阪を離れ京都に行く。

住ノ江駅の階段を駆け上り、南海電車「なんば行き」に飛び乗った。


この沿線にはかつて女流義太夫三味線の鶴澤寛也師匠が住んでいた。ツレの実家と至近なのは偶然。当時は里帰りのたび、僕ら夫婦と寛也夫妻で遊んだ。道頓堀の名店「はり重」でランチをしたこともあった。若造のくせに生意気な!!

長男・虎太郎が2歳のころお宅に遊びに行ったこともある。虎太郎と令嬢のサヤカちゃん(仮名)はちょうど一歳違い。虎太郎が手づかみでまるでオランウータンのように食事をするとなりできちんとお箸を使って食事をするサヤカちゃんにびっくりしたのを思い出す。

ツレと虎太郎だけで大阪に帰ったとき、寛也夫妻と偶然「なんば」駅で会ったという話にも驚いたなぁ。すごい偶然。


そんな話をしているところで携帯電話が鳴った。こういう不思議な偶然もあるものである。寛也師匠だ。


産経新聞に書評が載ったとのことだった。松井今朝子先生の新刊について。


その珠玉の書評は、こちらをクリックしてご覧ください。うん読みたくなる。それにこの本は寛也師匠が書評しなくちゃまずいでしょう。(というその書評への感想はのちのこと。そのときは読めない)


電車はちょうど、師匠がかつて利用していた駅に着いた。思わず携帯で写真を撮ってメールに添付して返信した。


「僕はいまここにいます。」


と書いて。


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