肩胛骨が翼の名残りなら

車椅子生活から一本杖歩行に順次移行中である。そうしたら肩が凝るようになった。必要以上の力が入っているのだろう、療法士さんには「肩胛骨がガチガチです」と言われた。

その一言に、僕はハタッと膝を打った。



近しい人に僕同様のリハビリを経験した人がいる。その方に、車椅子から杖歩行になった時の心境を聞いたら「自由になった!!」という気がしたそうである。

そうなると、当然気になるのは「杖が要らなくなって、自律歩行となった時の心境」である。それは、


「羽根が生えたよう」


とのことだった。
それで僕は膝を打ったのである。



デイビッド・アーモンドによると、「肩胛骨は翼のなごり」だそうである(東京創元社刊)。



となると、僕の肩胛骨の凝りは“羽根が生える”兆しか。

と、珍しく前向きなアタシ。