くにたち郷土文化館「むかしのくらし展」


( カーポートから溶けかけた雪が落ちる) 雪音に気づいて遅く起きた朝はまだベッド ( 西川ムアツベッド ← しつこい ) の中で半分眠りたかったがそうもしてられない。時間は有効に使わなくちゃ。


もうすぐ展示期間が終わってしまう「むかしのくらし展」を見に、くにたち郷土文化館に行って来た。歩きだと片道約一時間かかる。


富士見通りを突き当りまで歩き、郵政大学校に突き当たったら左に折れ矢川通りをひたすら南下。さくら通りを越え、南武線を越え、甲州街道を越えた南養寺さんの真裏にくにたち郷土文化館はある。


朝からの好天で町の中の雪は大方溶け、まだら模様。先日の日録にも書いた「斑雪(はだれ)」になっていた。

途中、ガマさん(元・市幹部、現・町の有名人)に会う。「リハビリか? がんばれよ。でもがんばりすぎるなよ」と励まされる。


矢川の蕎麦店「素朴庵」は定休日。小腹が空いてきていたのに残念。



開催中なのが「むかしのくらし展」。近在の旧家の蔵から出てきた民具のうち「照明」と「暖房」にスポットを当てたもの。市内小学校中学年の教材をリアルで立体化したものらしい。ランプ、かまど、火鉢などなど、もしこれらが蔵にあって使い方がわかれば、非常時に「オール非電化」の暮らしも夢じゃない。逆に昔の方が便利かも、と思ってしまった。


ミュージアムグッズのヴィンテージフォトポストカードにうち(富士見湯)が写っていてびっくり。また過去の展示の図録にもうちの煙突が写っていてた。それには別に驚かなかったが(高いんだからそりゃ写るよ)、おそらく現在のマック前の緑地帯あたりにあった火の見櫓の上から撮影したであろうその写真に「三角マーケット」が写っていたのには驚いた。今のタリーズの場所に市場があったのだ。いろいろな店が入っていた。母のエプロンの紐をつかんで僕はほぼ毎日行ったと思う。量り売りの味噌に「翁味噌」ってのがあってその味噌樽の蓋に描いてある翁面の絵が怖くていつも目をつぶって通っていた。それでも翁の面をつけた怪人に追いかけられる夢を見たことがあった。


そのポストカードや図録、買おうかとも思ったけど、秋からの騒動で持ち物を増やすことになんとなく抵抗があるので「また今度」にした。<こしおれ>


斑雪(はだれ)野を 踏み越え昭和の 道を往く