有楽町〜銀座、アートめぐり


午後、有楽町へ。つい寄ってしまうのが交通会館の「いきいき富山館」。そしてつい買ってしまうのが富山銘菓「月世界 ( つきせかい )」 (実は僕の本貫は富山にある)。城下町は茶道が盛んなので必ず美味しいお菓子がある。




有楽町から銀座に向かったのだけどそのルートで必ず寄ってしまうのが「スパンアートギャラリー」。ここの企画は間違いがない。フリで覗いても必ず面白いものをやっている。


きょうはなんと「空山基(はじめ)原画展」の初日。



あのメタリックな美人画の第一人者。会場内はサイボーグ的な銀メッキのセクシー美女であふれていた(二次元)。会場の奥におられたのが多分ご本人だろう。大人(たいじん)の風。


かつて薹(とう)のたった某女性タレントが空山氏の作品世界をパクッたコスプレ写真集を出すという、困っチャウ事件があったが、空山氏は大人の対応で立派だった。11日(土)まで



それから隣のブロックのプランタン銀座へ。6階のギャラリーで本日初日なのが「2011年の人形展」。



若手中心のグループ展に石塚公昭さんが招待作家として参加。美少女のビスクドール球体関節人形の中に燦然と光を発する小津安二郎。ほかにもジャン・コクトー宮沢賢治。写真で団十郎志ん生


展示面積もずば抜けて大きく年譜もあって別格なのが良くわかる。「アダージョ」の表紙では見てたけど大きなサイズ高解像で見る団十郎志ん生の迫力!! 若手の皆さんの人形たちも妖しく美しかった。13日(月)まで。



つづいてそのまま外堀通りを進み、マルゲン15ビルの「シルクランドギャラリー」へ。



昨日から開催が「吉村鐵凡 吉村善実 展」。



吉村鐵凡さんは関頑亭先生門下で善美さんはそのご子息。鐵凡さんは仏像、仏画。善美さんは立体。


鐵凡先生が描く弁天様がすっごく色っぽくて大好きなんだが、今回は迫力ある不動明王愛染明王の大作もある。また木心乾漆の仏像や石の仏様もあり変化に富んでいて、見ていて飽きない。


会場には鐵凡先生がおられて作品の製法、工法について詳しくお話しを聞けた。いやこれは大変だわ、手間がかかる。11日(土)まで。



それから外堀通りを進み新橋へ。腹が減ったので「ポンヌッフ」へ。



有名な立ち食い蕎麦である。新橋駅構内。新橋だからポンヌッフである。蛇足で説明すると、おフランス語で「Pont Neuf」。和訳すると「新しい橋」。だから新橋でポンヌッフね。「米騒動」を「アメリカン・バイオレンス」と訳したトニー・セイントに通じるセンスだなぁ。


おばちゃんの「スカイツリーで3000円の入場料払うならウチの蕎麦を食べてた方がいいわよ」の軽口に、「意味がわからん!!」と、ステッキを振り回して暴れてやろうかと思ったけど、


「ポンヌフの変人」


とか新聞に載っては洒落にならないので、お愛想笑いをしながらおとなしくワカメうどん(毎度言うが「ワカメうどん」の語感は「アガメムノン」に似ている)を食べた。


美味しかったですよ、ハイ。



余談ながら最近の心配事。もう見られないのだろうか・・・・。





<今日の三句>


コツコツ 初夏の銀座に 杖の音


サイボーグ 仏像人形 巡る夏


かの人の 消息案ず 梅雨憂い


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