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大晦日である。一月末に退院して、四月末に職場復帰して、まあいろいろあった。
生活は大きく変わった。
旅が減った。これは足元が覚束ないから仕方ない。
音楽を聴く機会が減った。これはライブハウスに行かなくなったから。つくづく僕にとっての音楽がお酒とセットになっていたかがよくわかる。
落語や観劇も映画も減った。知らず知らずに出不精になっているのかなぁ。
読書も少し減ったかなあ。電車の中で立って読書ができなくなったからなぁ。座ったら寝ちゃうし。
もちろんそこそこは読んでいる。「書評のメルマガ」にも復帰させていただいた。以下にご紹介する同メルマガでの紹介本が、ほぼ「今年印象に残った本」かな。
『改訂 卒業 ―高校生に詩を書かせた先生―』 (遠藤芳男、駒草出版、１，５００円)
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『ホームレス歌人のいた冬』 (三山喬著、東海大学出版会発売、１，８９０円)
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『帽子作家 関 民 Tami's Spirit』(更谷いづみ著、izumaqui刊、１，５００円)
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『赤紙と徴兵 １０５歳最後の兵事係の証言から』（吉田敏浩著、彩流社刊、２，０００円）
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『流転の子 最後の皇女・愛新覚羅【コ】生』（中央公論新社刊、２，２００円）
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藤井輝明文／亀澤裕也絵『てるちゃんのかお』（金の星社・１，３００円 ）
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内藤陽介著『年賀状の戦後史』（角川ｏｎｅテーマ２１新書・７２４円）
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順位はつけられない。
絵はよく見たなぁ。３月あたり、自分で外出できるようになって以降。別に何かに目覚めたというのではなく、他の道楽でいったん休止を余儀なくされたものが多いからね。
それと、官立の美術展がたいてい無料になる、都知事閣下発行の魔法のパスポートをいただいたことも大きいかな。
以下にご紹介するのが今年行った展覧会。イベント名をクリックしていただくと、その日の日記に飛びます。
【３月】
「森村泰昌 肖像経済、その他」 (銀座・ＢＬＤギャラリー)
「はちみつ★イラスト展 乙女ゴコロ」 (銀座・スパンアートギャラリー)
「浄土宗芸術家協会 ともいき芸術浄土展」 （銀座・東京銀座画廊美術館）
「店頭デザイン大解剖展 〜つい買いたくなるお店の『しかけ』とは？」 (小石川・印刷博物館)
「フレンチ・ウィンドウ展 〜デュシャン賞に見るフランス現代美術の最前線」 (六本木・森美術館)
「戦場カメラマン 渡部陽一 ＆ 紙の魔術師 太田隆司 展 〜写真とペーパークラフトが織りなす絆の情景〜」 (六本木・森アーツギャラリー)
【４月】
「降矢洋子油彩展」 (国立・画廊 岳)
「シュルレアリスム展 ―パリ、ポンピドゥセンター所蔵作品による― 」 (六本木・国立新美術館)
【５月】
「江戸の人物画―姿の美、力、奇」 (府中・府中市美術館)
「画家 岸田劉生の軌跡 油彩画・装丁画・水彩画」 (八王子・夢美術館)
「安西水丸＋和田誠 『 ＡＤ−ＬＩＢ４』」 (青山・ＳＰＡＣＥ Ｙｕｉ)
嵐山光三郎企画「月光展」 ( 銀座・月光荘画室２ )
「レンブラント 光の探求/闇の誘惑」 (上野・西洋美術館)
「ベルナール・ビュフェのまなざし フランスと日本」 (紀尾井町・ニューオータニ美術館）
「関民 帽子遺作展」 (あきる野・綜藝舎ギャラリー」)
「府中市美術館の５０点」 (府中・府中市美術館)
「特別展 五百羅漢−増上寺秘蔵の仏画 幕末の絵師 狩野一信」 (両国・江戸東京博物館)
【６月】
「川島小鳥写真集『未来ちゃん』出版展」 (南青山・山陽堂ギャラリー)
「吉村鐵凡 吉村善実 展」 (銀座・シルクランドギャラリー)
「2011年の人形展」 (銀座・プランタン銀座)
「空山基(はじめ)原画展」 (銀座・スパンアートギャラリー)
「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」 (六本木・国立新美術館)
山下以登個展「キップル雑食系」 （南青山・ＨＢギャラリー）
「山下勇三さしえ展」 (南青山・ＨＢギャラリー)
「破天荒の浮世絵師 歌川国芳」展〜前期〜 (原宿・太田記念美術館)
「３０人のクリエーターによるＴシャツ展」 (吉祥寺・リベストギャラリー）
【７月】
「安西水丸 『幻のシルク』展」 (青山・山陽堂ギャラリー)
「破天荒の浮世絵師 歌川国芳」展〜後期〜」 (原宿・太田記念美術館)
「私の未明展」 (恵比寿・ギャラリーマール)
「JohnHathway展」 （中野・PixivZingaro）
【８月】
アニメ化４０周年記念｢ルパン三世展｣ （銀座・松屋）4
【９月】
「空海と密教美術展」 (上野・東京国立博物館平成館)
たかはしひでまろ展「なんでもない日々に」 (西麻布・タンバリンギャラリー)
「てのひらえほん展」 (南青山・オーパ・ギャラリー)
谷内六郎「北風とぬりえ展」 (青山・山陽堂ギャラリー)
【１０月】
「第6回 人・形展 - HITO GATA -」 （丸の内・丸善本店ギャラリー）
「関頑亭展 〜谷保から国立へ〜」 (国立・くにたち郷土文化館)
【１１月】
「第2回 幻燈展覧会」 (下北沢 ラ・カメラ)
「法然と親鸞 ゆかりの名宝」 (上野・東京国立博物館平成館)
石塚公昭展「男の死」 (品川 ギャラリー・オキュルス)
【１２月】
プラド美術館所蔵「ゴヤ 光と影」展 (上野・西洋美術館)
「石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行」 (府中市・府中市美術館)
「はがきゑ展２０１１」 (国立市・ギャラリーエソラ)
個人的な覚書を書き連ねてしまって恐縮至極。こちらも順位はつけられない。特に印象に残って「もう一度みたい」ものを五つ選べば順不同で、
○「江戸の人物画―姿の美、力、奇」 (府中・府中市美術館)
○「特別展 五百羅漢−増上寺秘蔵の仏画 幕末の絵師 狩野一信」 (両国・江戸東京博物館)
○「破天荒の浮世絵師 歌川国芳」展〜前期〜 (原宿・太田記念美術館)
○「関頑亭展 〜谷保から国立へ〜」 (国立・くにたち郷土文化館)
いやわからんな、あしたになったらまた順位は替わっていそう。
２０１１年最後の一日。
今年読んだ本を読み返したり、図録など広げて見た展覧会を反芻したり、昨日に引き続いてやたら長いバラエティ番組をだらだら見続けてアハアハと力なく笑ったり、テレビで歌舞伎「実盛物語」を見て｢理不尽だなぁ｣と涙ぐんだりして一日を終えた。
無事一年が終わった。
来年もよろしくお願いします。よいお年をお迎えください。<今日の１句>
本読んで 絵を見て笑って 大晦日
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開催中「石子順造的世界・展」は来年２月２６日まで。
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