水木しげる版画展「ゲゲゲの鬼太郎と妖怪たち」 (東急百貨店吉祥寺)
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そもそもはスーツを買おうと思ったのである。ヨレヨレと職場復帰をしてからそろそろ1年になろうとしている。
自慢じゃないが、いや本当は自慢だが、痩せた。
5.5キロくらい。職場の医務室で毎日はかっているから間違いない。
伊達や酔狂じゃない。ましてや「もう一花咲かそう」なんてことではない(僕の「もう一花」は「死に花」でしかないのだがそういうこと言うと相手がリアクションに困るので言わない。書くけど)。つまりは太ると多分、歩けなくなっちゃうからだ。体のバランスが崩れているせいで今でも膝が痛い。
そんなわけで約5.5キロ痩せると当然、服のサイズは変わる。去年の「梅春物」を出してみたらだぶだぶだった。
で、スーツを買おうと思ったのである。
僕の通勤経路にはいくつかのショッピングポイントがある。オヤジスーツが買える店としては、
中野・・・マルイ、キクマツヤ、コナカ
高円寺・・・24時間営業の「三並」。一度行ってみたい。夜中に背広を買うのは誰だ。
吉祥寺・・・伊勢丹はなくなっちゃったけど、丸井、東急百貨店、スーツカンパニー、はるやま、西友
武蔵境・・・青山、イトーヨーカドー
がある。どこかバーゲンでもやっている店はないかとネット検索をしたら一軒目の東急百貨店で止ってしまった。
このお店はベビー衣料が充実していて、近年はさすがにないけど友人の出産祝いなどに重宝している。次は10年後くらいから来そうな「孫ラッシュ」でお世話になりそう。
いやそうじゃなくて、ネット検索で止ってしまったのは紳士服売り場でもベビー衣料売り場でもない。
美術工芸品売り場だ。
そこで水木しげる版画展「ゲゲゲの鬼太郎と妖怪たち」が本日初日だという。
版画と言っても水木先生がイモ版を彫っているのではない。「ゲゲゲの鬼太郎」をはじめとして、目玉親父、ねずみ男などのキャラクターたちを美術版画にして展示販売するイベントだ。レフグラフファインという技法で、越前和紙を使い色の濃淡をレイヤーで表現するデジタル版画だそうだ。
作品は「マガジン」や「ガロ」の表紙絵や「妖怪画談」、または各種グッズの箱絵のようないかにも「水木プロダクション」な精緻な細密画もあれば、いかにも水木先生らしい自由で奔放かつ洒脱な色紙風のものもある。
作品は約30点。だいたい680枚摺るみたいで、若い番号のが多かった。サイン、ナンバー、落款入り。
要は複製なんだけど迫力は伝わる。たぶん「妖怪画談」掲載作品だと思うのだけど、中国妖怪の「金華猫」がよかった。妖怪と言うより気高い女神みたい。
「鬼太郎」は大好きだけど、この「金華猫」みたいに画面には鬼太郎はいないほうが美術品として純粋に入れ込みやすい。もし僕が猫好きでお金持ちだったら買っていたと思う。<今日の一句>
春の猫 気高く尻尾を ピンッと立て
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