春高楼の花の宴と日本人の心を考える。

寒い春の今日、久々の新宿へ。「春、高楼の花の宴」というくらいだから高楼に登ろう


西新宿のエルタワー。


28階からの展望を見よ。




いや別にこんな曇りの日にこんな中途半端な景色を見ようってんで、かかる高楼に登ったのではない


目的はエルタワー28階の「ニコンサロン」で開催中の「田島さゆり写真展・鏡像の祖国 −アルゼンチンの日系人たち−」を見に行ったのだ。



田島さんは気鋭の女流写真家。青年海外協力隊写真班の一員として活躍された。その後、縁あって暮らしたアルゼンチンで多くの日系人たちと出会った。昭和40年代まで盛んに移民が行われた同国には、一世から三世まで多くの日系人が暮らす。三世ともなると日本語も話せない事が多いのだが、日本の日本人が忘れてしまったことを、地球の反対側にいる彼らが残していることが多いという。


上下は同一なのに左右は逆転している、まさに「鏡像の祖国」。


それは、彼ら移民たちの祖国が日本ということだけではなく、日本に暮らす僕たちが喪失してしまったかもしれない祖国がかの国にあるかもしれないと言うことでもある。



アルゼンチンの各地に暮らす日系人の写真、39枚が並ぶ。



どれも労苦を刻んだ貌をほころばせている。まっすぐにしずかにファインダーを見ている。誠実さが伝わってくる。そして写真家への信頼、愛情も伝わってくる温かい写真。


一枚一枚にそえられたキャプションプレートも過不足無く被写体の人生をなぞりわかりやすい。


被写体の親類の人(日本で暮らす)が会場に見に来られて感激している場面にも立ち会えた。


いろいろ含めていいものを見せてもらった。会期は明日まで。ギリギリでも間に合った。僕もまだツイている。




「高楼」のつぎは「花の宴」である。


「春、高楼の花の宴」


なんだっけ、これ。


三橋美智也の「古城」だっけ。




新宿中央公園へ。



それにしても寒いね。


道灌。いや、同感。というわけで毎度おなじみ道灌像。まさしく山吹が花盛り。




「七重八重 花は咲けども 山吹の実の一つだに なきぞ悲しき」である。



いい話だなあ。ニッポン人に生まれてよかったなあ。



「?」な人は下記動画をじっくりご観覧ください。





それはともかく、高楼を見上げながらの花の宴、である。



先日、大変お世話になった杉作J太郎さん率いる「男の墓場プロダクション」、恒例の花見大会。



でも、あまりに寒い中央公園の桜は散っているしで今年はお酒の差し入れだけ(僕は風邪を引いたら洒落にならない身体である)。みなさん、風邪ひかないようにね。






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