午後、興味深げに書棚をチェックしていたお客様。渋〜いところを数冊お買い上げ。
なんとびっくり。台湾からのお客様。流ちょうな日本語ながらネイティブでないのはわかる。
そういえばコミックナタリーさんのツィートに台湾からのリツィートがあった。
しかも台湾でマンガ喫茶を経営されていてお店に置くという。
でも言葉が通じないでしょう。
「いえ日本のアニメや漫画が好きな人はある程度、読めるようになっていくんです」
しかも、
「こういった漫画は言葉がわからなくても楽しめるんです」
とのこと。勉強になるなあ。台湾の漫画好きたちに安部愼一作品、菅野修作品、三橋乙揶作品が読まれる、愛でられるかと思うとうれしい。そしてちょっと不思議。
夕刻、関係者来店。北冬書房堂主の高野慎三(筆名・権藤晋)さん。
「ガロ」で つげ義春さんの担当編集者だった。レジェンド。
だから「ねじ式」の「メメクラゲ」にも関わっている。レジェンド。
そして、つげさんが描かなくなった後は「ガロ」を離れ、北冬書房を設立。漫画&評論誌「夜行」を発行、つげさんの作品を多く世に出した。
そして今回の目玉商品の一つ「漫画主義」。
これは「ガロ」在職中に高野さんが仲間たちと出した同人誌。同人誌とはいえ赤瀬川原平さんが表紙を描いた本格派。赤瀬川さんの展覧会では美術館のガラスケースに入れられて展示されているシロモノ。
それを３００円と１５０円で売ってしまおうという何たるクレイジー。
そして話題映画「シュトルム・ウント・ドランクッ」シナリオの共同執筆者でもある。
本日居合わせた方は超ラッキー。「ガロ」「つげ兄弟」とその時代についての貴重な話を聴けたのだから。
脇で聞いてるぼくもとても勉強になった。明日からの「勝手にギャラリートーク」に磨きがかかりそう。
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