天気がいいので大学通りを散歩。
老人、若者、カップル、犬を連れた人、たまにマラソン人(びと)がのんびりと往来する。
特にゴールデンウィークということで家族連れも多い。
国立の歩道橋。国道から都道に格下げされた悲劇の街道「甲州街道」以外では唯一の歩道橋が大学通りにある。その造形の美しさには特筆すべきものがある。
階段ではなくスロープ式なので自転車も押して上がれる。のが売り物なのだが、階段よりもずっと骨が折れるのが実情。近くに横断歩道がないではないので使う人は少ない。ただ橋上からの眺めはすごくいい。
桜のシーズンには花見客やカメラマンが蝟集し橋上が休日の竹下通りのようになる。
僕が歩道橋の近くを歩いていたとき、前方から小学校低学年くらいの女の子とその両親らしき男女が歩いてきた。
父親は楽しそう。娘も楽しそう。母親はちょっと不機嫌な風情。実は街中でもこの組み合わせは結構多い。
楽しそうな父親は「歩道橋で行こう!」とスロープにむかって歩を早めた。娘も「うん!」と小走りに。でも母親はペースをかえず。
娘は母親の方に戻り声をかける。
「パパが歩道橋で行こうって」
母親がクールに応えた。
「ママはイヤだ」
娘、聞き返す、
「えっ?」
母、再び、
「ママはイヤだ!」
娘はちょっと立ち止まった後、踵を返すと父親の下に走り寄って言った。
「ママは“イイ”って…」
父、聞き返す、「え?」
「ママは“イイ”って…」
そうして父と娘は歩道橋を行き、母は下の道を行き次の横断歩道で大学通りを渡った。
「“いやよいやよ”も“いい”のうち)」は古来、男と女の間で言い尽くされた慣用句であるが、父と母の間で「イヤだ」を「イイ」と言い換える幼い娘…。
その健気さいじらしさに思わず落涙する(うそ)、子どもの日の国立の午後だった。
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2009023