雅楽とタブラ(インドの太鼓)の奇跡の出会い、「今 共に鳴る5」。あっという間に当日。
昨晩のうちにセッティングはできている。
夕刻、ディヨンディさん、末森さん、主催の佐藤さんが相次いで来場。
早速、リハーサル。
タイバン「ががくのじかん」の皆さんは、近くのカラオケボックスでリハーサル中との連絡。
畳に座っての演奏とのことなので緋毛氈を敷くことを提案。
リハーサルを終えた「ががくのじかん」が来場してちょっと打ち合わせ。
えっ? 電源? 雅楽に電気を使われるんですか?
ほぉ、笙はヒーターで温めながら演奏するんですか。
ははぁ、昔は炭火で。なるほど。
なんて話をしていたらもう開場時間。
まずは「ががくのじかん」から。メンバー構成は以下。
いずれも雅楽の第一線で活躍中の若き精鋭たち。
編成は「三管」。「天から差し込む光」を表す「天の音」笙(しょう)。
「天と地の間を縦横無尽に駆け巡る龍」を表す「空の音」龍笛。
「地上にこだまする人々の声」を表す「地の音」篳篥(ひちりき)。
ステージに緋毛氈を敷き胡座を組んで演奏。
1,000年の旋律が畳、土壁の古座敷に響き渡る。もちろん初めて聞く曲ばかりなんだけど身体の奥底に沈む「なにか」が揺さぶられる感じがする。「天」「空」「地」が十四畳に大きな宇宙への入口を開ける。
楽器の説明や楽曲の説明も丁寧で理解しやすかった。
三管を置き、拍子木様の「笏拍子」で拍子を取りながらアカペラで歌う曲も。
休憩をはさんで第2部。インドの太鼓・タブラとギター。
タブラはディネーシュ・チャンドラ・ディヨンディさん
ボーカル&ギターは末森英機さん。
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詩人でもある末森さんの自作の歌とディヨンディさんのタブラが絶妙のシンクロする。あがた森魚の「冬のサナトリウム」のカバーもよかった。
エンディングはタブラと雅楽のセッション。
雅楽の古典曲にタブラ。これは2016年11月13日のこの場にいた人だけが出会えた僥倖。日本とインドの古典楽器の奇跡の出会い。別々のリズム・旋律を刻んでいた各々が近づきまた離れ、また寄り添う。鳥肌が立った。
終演後は会場にて打上げ。
料理家でもある主催者の心づくし。<お品書き>
・ゴボウの炊き込みご飯のおにぎり
・里芋の甘辛
・ジャガイモのオムレツ
・蕪と油揚げの煮物
・水菜と豆腐と玉ねぎのサラダ
・さつまいもの白和え
・鶏の味噌焼き
もはや「割烹びぶりお」、ですなぁ。
美酒佳肴に酔いしれつつ、またやりたいねと話し合った。
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