「よみがえる説経祭文の夜」大盛況
「よみがえる説経祭文の夜“第一夜 えっ、魔界転生 ?”」あっという間の当日。
ここ数日、監修者の作家・姜信子さんと会場設営についてメッセンジャーで打ち合わせ。
映像つきイベントはこれまでもなんどもやってきたが、通常の映像イベントではプロジェクターは八畳間と六畳間の境の下がり壁に設置する。
そうするとこういう風になる。
画像は先日の「注文の多い料理店」の時のもの。
今回はこんな感じの設定にすることにした。
当然、画面は大きくなる。それについては後ほど。
15時ごろ。渡部八太夫さんと姜信子さん来場。
まずは前述の映像のリハーサル。八太夫さんと姜信子さん、それぞれからアイディアがでて主張が出てそれらに折り合いをつけて前進する。そして八太夫さんが機械に明るいのにびっくり。長く使いつつも知らなかったうちのプロジェクターの機能について教えていただいた。
場見の確認をしているところに、太鼓の平塚魚八さん来場。太鼓奏者というお仕事と古風なお名前から気難しそうな渋いおじさんがくるのかと思ったらそれに反してまるで陸上選手のような軽快な好青年。
八太夫さんと魚八さんで第2部の「件(くだん)」のゲネプロ。もちろん映像つきで。これはすごい。
17時30分開場。予約満数だから当たり前だけど見る見る会場が埋まる。僕は受付、案内を担当。
18時開演。遠く(家の端)からほら貝のブオーという音が聞こえ近づいてくる。シャランシャランと錫杖を鳴らして祭文を唱えながら八太夫さん、入場。芸能の神を招く儀式。
第一部は 祭文「山椒太夫 宇和竹恨之段」。物語の舞台である日本海の荒海の映像をバックに太夫の力強い太棹と迫力ある語りが響く。
中入りを経て、第2部。
今様祭文の「件(くだん)」。内田百けん(門がまえに月)原作を姜さんが脚色したもの。
ある日、突然、顔が人間で体が牛のモノノケ「件」になってしまった一人の男。3日で死ぬという運命。死ぬ前にするという予言を聞こうと集まる群集たち。本当におそろしいのはなにか。いろいろな暗喩がありそうな作品。
平塚魚八さんのアフリカンパーカッションがストーリーに生命の鼓動を吹き込む。
屋敷妙子さん原画の幻燈をバックに、というか・・・。
八太夫さんが幻燈の中に入りこんでいる。
いや、それだけじゃなく、幻燈の中に入りこんでしまっているのは、
見ている僕たちなのかもしれない。
映像をスクリーンでなく壁に大写しにした効果とも言えよう。八太夫さん姜さんの演出の妙に感動。
鳴り止まぬ拍手。芸能の神が舞い降りた夜だった。
終演後の打ち上げにも多くのお客様にご参加いただき、ステージを降りた八太夫さんの芸談をたっぷり伺うことだし、参加者様同士で新しい出会いや発見もありそうで実り多い宴だった。
こういうすごいものの会場にギャラリービブリオを選んでいただいて光栄の一言。
次回の第二夜は10月14日(土)。
タイトルは「ケモノたち現わる」
1.祭文✖婆羅門「山椒太夫 山別れ・国分寺之段」
(タブラ演奏:ディネーシュ・チャンドラ・ディヨンディ)
2.狂犬×妄犬 唄:末森英機 語り:姜信子
詳細は後日。
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