某メディアからの依頼で資料探し。故・山口瞳先生に関するもの。
山口先生の著作や直筆サインを探すうち奥の方から昔の仕事が出てきた。
男性自身シリーズ「年金老人奮戦日記」。
この本には僕が登場している。
文中にある「原稿」と「写真」はこちら。
なんと署名入り。
ほんとに「なんと」。
これは「中グラビア」。
巻頭特集はなんとこちら。
もちろんこちらも担当ページ。ワン・オペレーションだったんでね。企画も取材も編集も撮影も。そして営業も。
収録会場は都内の某料亭で。当時「お一人様30,000円から」だった。料理は覚えちゃいないがデザートの葛切りがメチャ美味かったことだけ覚えている。その後あれより美味しい葛切りを食べたことはない。いやあれ以来、葛切りを食べたことないかも。
まだバブルの残滓が残っていた時代だった。さっき、その店のホームページを開いたら今は「15,000円から」になっていた。もっとも半額にはなったがもう一生行くことはあるまい。
貧乏人の僻みもあるが、もしこの先お金持ちになったとしても・・・。
15,000円の懐石料理を4人で食うより
1,500円のお弁当を40人で食べた方が
絶対に美味しい。
こういう仕事の時、僕は約束の時間の1時間前には会場入りするのだが僕が店に入った数分後に司馬先生が来られた。ギリギリセーフ。
同席する上司が来るまでの時間は先生と雑談。戦前の歌謡曲の話をしたと思う。
「銀座&柳」というとみんな佐藤千夜子の「東京行進曲」の事を言う。
でも四谷文子の「銀座の柳」もいい。
みたいな話をしたと思う。
約束時間に遅れはしなかったものの、司馬先生よりも遅くに来た上司への批判は控えておこう。いろいろお世話になったので。数年後、アルバイト禁止の会社にいながら迂闊にもある映画のスタッフロールに名前が出てしまったことがあったが、公開時に劇場でそれに気づきつつも見て見ぬふりをしてくれた恩義がある。
この時の特集の校正ゲラに同封されていた司馬先生からの手紙は僕の宝物だ。
専用の原稿用紙に太いペンで、
「あの晩は楽しかったですね 遼太ろ」
と書かれていた。
そして今宵。閉店後にそのメディアの編集さんと待ち合わせして発掘した資料をお見せしてしばし説明&雑談。
僕の仕事はそこまで。あとはどんな記事になるか気長に待つとしよう。
ところで冒頭でご紹介した「年金老人奮戦日記」。
- 作者: 山口瞳
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1994/12
- メディア: 単行本
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