不機嫌なリンゴちゃん

banka-an2003-09-13


そんなわけで「ああ面白かったなぁ」と上機嫌でうちに帰った。
 
 テレビをつけたら「特命係長・只野仁」が始まったところで、佐渡稔(いまだに「あ、三木まうすだ」と言ってしまう)が車に轢かれて死ぬところだった・・・・・。

 なんか先週もこんなこと書いたような気がするなあ。
 いや三木まうすはどうでもいいのだ。まうすの未亡人の役が辻沢杏子だったのだ。
 最近では2時間ドラマやはたまたヘアヌードの仕事が多いようだが、一時は時代劇の花形だった。

 長身のキリリとした美貌にプラスして立ち回りがうまかった。男装の美女剣士の役は時代劇の定番だが、いかんせん立ち回りができる女優は少ない。
 現代モノのアクションシーンのようにカメラワークでごまかせるほど時代劇の殺陣は甘くない(知らないけど憶測で言ってみました)。姿かたちは美しくても立ち回りが始まると重ったるくて見てらんない場合が多いが、辻沢杏子は違っていた。お尻が重くなくって、しかも刀がピタリ、と決まるんだなあ。あんな女優、そうはそうはいない。「あばれん坊将軍」の時の高島礼子なんかも今ひとつだった。最近だと寺島しのぶがいいかな。

 そして時代劇の前はアイドル女優で、ミスター・ハイテンション柳沢慎吾の初主演作「翔んだライバル」のヒロイン、「リンゴちゃん」だったのだ。ほんとうにリンゴのような美少女だった。

 それが今回は、三木まうすに捨てられ上杉祥三にだまされるという気の毒な役。その上、暴力団に命をねらわれて・・・。そこを高橋克典演じる只野仁に助けられるわけだが、カツノリなんかに助けられてないで、往年の太刀捌きをみせて欲しかったなあ、とちょっと不機嫌になった(理不尽ですまんです)。

 星の数ほどネット日記はあれども、2003年の9月13日に、辻沢杏子の殺陣についてこれほど熱く語っているのは僕くらいだろうな。