何にもしない日

ツマと連れ立って11時の開店と同時にエソラ(=キャットフィッシュ)へ。昨日初日の「はがきゑ展」だ。

  実は昨日も朝一で来たんだけど、もう一回ゆっくりと見たかったので再訪。

  今年もいろいろな作品がある。仏画もあればパステルの風景画もある。ファンタジー調のイラストもある。シバさんのコラージュもかっこいいなぁ。散々迷った挙句、頑亭先生の「良寛図」を予約。雪の中を良寛さんが行く図だ。

  エソラ特製ココアを飲んでいたら落合さんが来た。俳画展の打ち上げで伺った河豚料理店「左々舎」のオーナーシェフだ。

  白衣を着て厨房にいるときは気さくながら威厳に満ちているのだが、普段はジーンズやフリースが似合う若々しいスポーツマンだ。とても50代後半には見えない。身のこなしも軽い。たとえば国立の重鎮が揃うようなパーティーの時などは、最年少の僕がパシリで動かなきゃいけないのだけど、いつも落合さんの後塵を拝してしまう。なにしろプロだ。お酒の余ってるテーブル足りないテーブル日本酒よりビールがいい人そろそろ呑み過ぎな人タクシーを呼びたい人・・・。すべてを的確に捌いてくれる。ほくがヨイショと腰をあげたときにはもう落合さんは動き始めている。
 
  もともと若い頃はスキー選手だったという。スキーコーチを方便(たずき)の道にしようと信州のスキー学校に就職したら、学校の手違いでダブルブッキング。もともとこのスキー学校は旅館が経営するスキー学校だったので「じゃあ、欠員が出るまで旅館の方で働いてくれ」ということになり、厨房に回され、そのまま板前の道に入ったという。

  エソラから帰ったら昼。先週の句会の忘年会から持ち帰った缶詰でお昼にして、満腹になったら昼寝して・・・・と怠惰な一日だった。