KEIRINグランプリ03

今日は「輪界」最大の決戦、「KEIRINグランプリ03」である。

  戦場は、調布の京王閣だ。最近では「東京オーヴァル」っていう二つ名前がある。大きい事言うなぁ。競馬場も陸上競技場もみんなオーヴァルなんだけどね。

  今年も嵐山一家の出陣である。嵐山光三郎先生はスポニチに競輪記事を書いているし、いろいろな面で「輪界」への貢献も大きいので、大きいレースにはご招待を受ける。最大のレースである毎年12月30日の「KEIRINグランプリ」には嵐山一家の面々もセットでご招待を受けるのだ。幸せ。

  今回のメンバーは嵐山さんを頭目に、仕事仲間では版画家の山本容子さん、12月22,23の日記でも紹介したエッセイストの坂崎重盛さん、「世界の車窓から」の制作会社「テレコムスタッフ」代表の岡部さん。編集者では元「鳩よ」編集長・大島さん。前「ダ・カーポ」編集長・遠藤さん。そして地元国立からはエソラ(キャットフィッシュ)オーナー・マスオさん、コンサルタントの朝倉潤さん、そしてよろずパシリの蕃茄山人というメンバー。現地では白夜書房の末井編集長と合流した。

  蕃茄庵にお越しの方で競輪をやる方は少ないと思うのだが、面白いっすよ競輪は。競馬の場合、最後は走るのが動物だからわからない部分が多いのだけれど、競輪は人間だから、理由付けができるのね、勝敗の。出身地だとか、過去に誰が誰を勝たしてその義理があるだの。でも賞金は7000万という高額。当然、裏切りもある。ファクターは「最近家を新築した」とか「親が病気」とか「子どもが生まれた」だの・・・。ある意味、八百長なわけだけど、それを読むのが醍醐味なのだ。奥が深いでしょ?

  今回はベテラン山田裕仁の大勝利だった。2、3位は吉岡稔真太田真一。僕も一応取ったけど、それ以外も買っているのでトータルでトントンかな。ゲストで小池栄子が来ていたらしいがギャンブラーたちは見向きもしなかった。

  わがチームの戦績はと言うと、個人情報に関することなので詳らかにはできないが、一言だけ言える。「お金というものはあるところに集まる」という宇宙の大原則である。

  その後は国立まで戻り富士見通りの「マスタッシュ」で反省会という名の忘年会。美味しい魚料理と高級ワイン「クロサドール・モメサン」「ロメン・ルイ・レミ・デリエール」を飲みながら「たられば」論議。「あん時、前レースのデータをよく見ていれば取れたよな」とか。よく「たられば」を嫌う人がいるけど「たられば」って面白いよね。頭の体操にもなるし。

  もう笑いすぎて耳の後ろの関節が痛くなるほど大騒ぎしたあと、国立駅前で解散。

「どうもありがとう、来年もよろしくね♪」と容子さんがスッと手を出され、かたい握手。
  
  わたくし、当分、手は洗いません。