よく考えよう、われわれの子供

  耳について離れない曲がある。特にCM音楽に多い。全然好きじゃないんだけど繰り返し聞いている(聞かされている)うちに、気が付くと無意識に口ずさんでいたりする。

メロディや歌詞が単純な方が覚えやすいことは言うまでもないだろう。

  最近の好事例は「よーく考えよーお金は大事だよー」、だろう。オルガンを弾く矢田亜希子嬢と幼児たちのコーラスだ。

  まあベタな歌詞だよね。これがちびっこ達に大人気だという。この歌を聴くと耳が痛すぎる人も多いことだろう。

  それとキノコね。「キノコノコノコ元気な子おいしい舞茸ホクト♪」

  これもまさかの大人気。次男・三吉(仮名・小1)の学校では運動会に使われていた。まさかにキノコノコノコで100メーター徒競走はできない。一年生の退場時だ。「キノコノコノコ」に合わせて、一年生がノコノコ退場していくのは微笑ましかった。


  で、ここへきて思わぬ伏兵が現れた。大御所・八代亜紀だ。

  ひな人形メーカーの「秀月」のCMだ。あのカスレ声(ハスキー・ボイスってのとはチト違うよね)で、

  「人形はわれわれのこーどーもー♪」とか歌うやつ。

  あれも妙に耳につく。雛祭りシーズンを前に集中的に放映されているせいかも知れないけど。

  でも、あれって意味わかんないよね。初孫だかが生れて浮かれている家族の耳もとで「人形は我々の子供・・・」ってささやかれてもなあ。CMソングとしてはいかがなものか。


  などと言っていたら驚愕の事実が発覚した(大げさだね、どうも)。
  わが蕃茄庵調査室の精鋭のリサーチによると、どうやらあの歌は秀月の「社歌」らしいのだ。
                   

  作詞は花登筐。「番頭はんと丁稚どん」である。「細腕繁盛記」である。

  そうか、社歌か・・・。仕事始めや創立記念日にみんなで歌ってるんだろうな。なんか楽しそうでいい会社だなぁ。

  でも、八代ファンの僕から見ても、社歌はともかくCMにふさわしいかどうかというと微妙だな。なんとなく、場末の酒場で妖艶な夜の蝶が生き別れた娘を懐かしんでるようなそんなシーンが想像されてしまう。

  そう何故、八代亜紀なんだ?  普通、由紀さおりだろう(それも極論)。

  
  多分、社長さんがファンなんだろうな。

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明日、明後日、出張。携帯で更新するのでヘンな文体の日記になると思う。ご容赦を。
多分、後日書き直すことにもなりそうだが・・・