「能面・狂言面展 身近に見て知る能楽の神秘と美」

長くなったので昨日の日記には書けなかったが、「新春 能・狂言鑑賞会」会場であるルネ小平・大ホールの脇の「展示室」で開催されていた展示も素晴らしかった。開演前と終演後の2回行ってしまった。ともに主催は小平市(!)。おそるべし小平市

  「能面・狂言面展 身近に見て知る能楽の神秘と美」(ごめんなさい、18日が最終日)

  桑田能忍、伊藤道彦、石原良子の三人の作家による能面展だ。約30点の作品が展示されていた。確認は出来なかったが同じキャラ(とか言っちゃいけないんだろうな)の面はひとつもない。小面、翁、狐、般若など門外漢の僕でも見覚えのある面が並んでいて楽しい。萬斎さんが演じた狂言「ぬけがら」の鬼の面は「武悪」と言う面だそうだ。

  どの面も凄い迫力。どの角度から見ても目が合う。暗いところで一人で見たら多分ちょっと怖い。


  萬斎さんのお父さんの万作さんを一度だけお見かけしたことがある。

  能楽堂で? いやいや立川の高島屋だ。地下の食料品売場でタイムサービスのコロッケの列に並んでおられた、と言うことは一切なくて、二年前、立川高島屋のギャラリーで開かれた「関頑亭展」のオープニングのパーティーでだ。万作さんと頑亭先生とは昔、一緒に面打ちの修業をした仲だということだった。

  せいぜい30人か40人ほどのささやかなパーティーだったが、上は狂言界の重鎮から下は蕃茄山人とそのツマまで(トホホ)、頑亭先生の交遊関係の幅広さに驚かされた記憶がある。

  ええと何の話だっけ?

  そう、能面の話だ。ルネ小平の「能面・狂言面展」の展示には僕が好きな「痩男」もあった。東映の大部屋さんでそっくりな人がいるよね。