「彫刻家・今城國忠の世界」展に行ってきた。くにたち郷土文化館にて7/26迄開催。
方向が近いので銭湯絵師の丸山画伯宅に封筒をポストイン。昨日の打ち合わせの内容を反映させた企画書(決定稿)とフライヤー案在中。
くにたち郷土文化館は矢川通りを、南武線を越え、都道・甲州街道を越え、南養寺を越えたところにある。
バス一本でいかれけるのだけれど、あまり本数がないので車で行った。
近づくにつれ空には真っ黒な雲が広がっていく。これは来るかもしれない。
駐車場に車を入れたあとは杖でなく車内の常備の傘を杖代わりに同館に向かった。帰りには来るかも。
とりあえず入口の大看板を撮影(中は撮影禁止)。
帰りは写真を撮れない公算が高い。きっと来る〜。
今城國忠氏(1916〜2000)は、広島県出身の彫刻家。戦後は国立市で長きにわたって制作活動をした。
本展では氏の木彫作品だけでなく木彫の原型となる石膏像や、合わせて絵画・書なども幅広く展示して見応えがあった。
僕は晩年の木彫り作品である「赤いブルゾン」、石膏の「道化師」に特に心惹かれた。
また美術作品以外にも氏が創作に実際に使った道具「星取り機」も展示され興味深かった。説明パネル等も合わせ、丁寧で心配りのある展示だった。
「星取り機」を使った「星取り法」については、東京造形大彫刻科のブログに詳しい。←クリック!!
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いやはや勉強になった。「星取り法」なんていうからてっきりこれかと思ったよ。
今回の展示、今城氏の没後15年をの今年にご遺族の所蔵作品が市に寄贈されたのを機に開催されたとも聞いた。後半生を国立で過ごした氏はとても国立を愛していたという。
山口瞳先生とも親しく、山口先生は今城氏のアトリエで開かれるデッサン会に参加したことがよく知られている。
昭和30年代の後半、国立に引っ越してきた山口先生は、向かいの今城邸近辺にしば出現する異形の男が気になっていた。子供用の小さな自転車に乗った小柄な長髪ひげもじゃで、乞食のようなそうでないような…。あるとき勇気を振り絞って訊いた。「あなたはなにものですが」。男の答えは「人間です」。
これがその後30年にも及ぶ大親友となる山口先生と頑亭先生の出会いだった。頑亭先生は同門(彫刻家・澤田政廣門下)の年上の後輩である今城氏のところに遊びに来ていたのだ。そもそも今城氏の国立移住も頑亭先生の勧めだったという。
さて、今回の展覧会は上にも書いたように絵画もある。
実は数年前にも絵画中心の回顧展が開かれている。
今城邸近くの画廊「エソラ」で。打ち上げパーティーには奥様も来られた。
例によって僕がパーティーの司会をしたのだけど、後日、娘さんから丁寧なお礼状をいただきすっかり恐縮してしまったのを覚えている。
この展示は明窓浄机館の全面協力で実現した。郷土文化館は明後日千秋楽だけど、9月には明窓浄机館でも開催されるらしい。また見に行こう。
見終わったころは土砂降りの雨。傘を持ってきてよかった。写真も撮っておいて正解。スマホの「防滴」機能の範囲を超えている。
傘をさしていても駐車場までの間にずぶ濡れになった。ただもう一年以上洗車していない車が雨ですっかりきれいになっていた。
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