ブックス・キューブリックと博多っ子純情

で、昨晩ホテルに帰ったのは深夜二時だった。

  ふとテレビをつけたら「ブラックジャックによろしく」をやっていた。妻夫木くんファンなのでつい見てしまいまた夜更かし。

  朝八時に目覚めふとテレビをつけたら「ガラスの仮面」をやっていた。初めて見た。すべてが過剰で胃にもたれそう。でもつい見てしまった。

  胃にもたれると言えば昨晩の暴食が祟りさすがに今朝は食欲がない。昨日のうちに買っておいたヨーグルトのみ食べた。

  カーテンを開けると・・・吹雪。

  まぁ吹雪のためバスも列車も大幅に遅れ肝を冷やしたが、無事仕事も終わり心配だった飛行機も予定通り飛び立ち、無事東京西郊は国立へ帰ってきた。


  昨日はついラーメンの話ばかりしてしまったが、ブックス・キューブリックの話をしなくちゃいけないな。

  ブックス・キューブリックは僕が福岡に行くたび必ず寄る書店だ。13坪の小さな本屋さんだけど、店主のOさんが選びに選んだ本がメリハリ良く陳列されている。創業3年。Oさんが創業者だ。

  得意のジャンルはアート、インテリア、メディア、広告、イタリア、京都、絵本、ジャズ、古典芸能、etc・・。

  かと言って気取ったセレクトショッブなどでは決して無い。ベストセラーや新刊にもしっかり気を配っている。そのへんのバランスが絶妙なのだ。

  インテリアもカッコイイ店だ。丸いランプに杉板の床が洒落ている。さりげなく置かれているイスもヤコブセンのセブンチェアだ。

 
  僕とOさんはほぼ同じ年齢なんだけど、会うとかならず出る話題がある。

  「博多っ子純情」だ。

  ご存知、長谷川法正の名作マンガ。博多っ子・郷六平の中学2年から大学までの成長を描いた青春文学(と言ってしまおう)の金字塔だ。僕も大ファンで全巻持っている。

  その郷六平も僕らとほぼ同年齢なのだ。

  六平は高校でラグビー部に入る。高校のモデルは長谷川さんの母校だという。
  
  で、その連載時、長谷川さんの母校でラグビー部のキャプテンをしていたのがOさんなのだ。だから郷六平のモデルの一人といっても過言ではない(と僕は思う)。


  まぁ、博多っ子純情の話を始めると長くなるのでこの辺にしておこう。

  とにかくブックス・キューブリックである。

  僕は出張の時、行きの車中読む本だけを持っていって帰りの本は、出先の本屋さんで買うという習慣がある。

  今回は山口瞳先生の30年前の紀行集「湖沼学入門」(もちろん絶版本)を持っていった。途中で読みきってしまっていたのだけど、旅先で頑固親父の紀行文を読むというのが妙にハマったので、紀行文を読もうとブックス・キューブリックで買ったのが、内田百鐘??u第一阿房列車」だ。

  そしてこれがさらなる偶然に招かれた結果だったのだが・・・・。

  長くなった。明日に続く。 

 ↓↓ブックス・キューブリックの店内