ここたのさくら

CDを聴こうとラックを探っていたら見慣れないCD。りんけんバンド。俺、こんなの持っていたかなぁ。あっいけねぇ、図書館のだ。借りっぱなしで忘れてた。いかんいかん。

  というわけで、自転車を飛ばして図書館に返却してきた。

  帰り道、あまりに寒いのでどこかで避寒しようと思い、未だ行ったことがなかった「ここたのさくら」に行ってみた。

  「ここたのさくら」は喫茶店ではあるのだけど、ただの喫茶店じゃない。いろいろと説明が難しい。なんでも行政と民間と地元にある一橋大学が組んで研究、実践している「町おこし活動」の一環らしいのだ。だからスタッフもみんな一橋の学生さんだという。去年の夏にできた。

  ハコは富士見台第一団地の中。かつて小さなスーパーが入っていた場所だ。スーパーが撤退した後に、官・民・学による街づくりの拠点が置かれ、その活動のひとつがこの「ここたのさくら」なのだ (だいたいこんな感じだと思う。もし違っていたら、BBSかメールで教えてください) 。詳しいことはボタンをクリック。

  ウッディな店内はなかなか感じがよい。カウンターとテーブルで20席弱ぐらいかな。静かにジャズが流れている。ディック・ブルーベック。アナログのLPレコードだ。いい感じ。

  若い女性一人で切り盛りしている。多分、大学生なんだろう。

  店内にお客はお年寄りグループ4人と単独の中年男性一人。僕が入った直後に幼児二人を連れたご夫婦が入った。

  僕は小腹が空いていたので、焼きおにぎりとコーヒーを注文。珍なる組み合わせだなぁ。

  これだけのお客に店員一人だから結構、大変そう。途中から男の子がヘルプに入った。たどたどしい手つきでおにぎりを焼いてくれている。

  七分づきのごはんとミソが香ばしいおにぎりも、その都度挽いてサイフォンで淹れるコーヒーも美味しかった。丁寧にやってくれてるからね。ちょっとだけ待たされたけど、いい気分で読書ができた。

  接客も合格。僕も店舗ウォッチングに関しては全くの素人というわけでもないが、ここは合格点を出してもいいと思う。楽しみながらやることとはしゃぐことの区別が若いうちはつきにくいものだが、さすが優秀だ。ちゃんとした礼儀作法にかなっていた。

  あと、店内は掃除がいきわたっていたし、トイレもキレイだった。

  全く課題がないというわけじゃない。それはどんな店でもそうだ。アンケート用紙があったので書きこんできた。この日記同様しつこくくどい書き込み。さぞかしヘンな客だと思われたことだろう。まあ、性分だからしょうがない。

  主なことを転記すると、次の二点
?BGM。オートチェンジャー連奏のCDにしたほうがいい。店員さんが忙しいとLPの片面ばかりオートリターンで何度も聴くことになる。ディック・ブルーベックは好きだけど何べんもTAKE FIVEを聴くのはちょっとつらい。まぁ、お金がかかることなので機会があったら。
?後継者を見つけて上手く引き継いで長く続けて欲しい。創立メンバーが卒業してパワーダウンってのはさびしい。


 まあそういうわけでとても気に入ったのだけど、店名「ここたのさくら」はちょっとどうかな? わかりにくいんじゃないかな、今さらなんだけど。他人に口頭で伝達しにくいってのは認知度を上げるためにはマイナス因子だと思うぞ。

  いや「蕃茄庵」も人様のことは言えないか。「ばんかあん」って言っても、「なんだよ、?バカァ〜ン?って? 木久蔵か?」って言われてしまう(いや、言われたことはないが)。自爆。


  それはともかくせっかくの試みだ。ぜひうまくいって欲しいと思う。