群馬県は太田市に行って来た。日帰り出張。
上州名物は「かかあ天下にからっ風」というくらいだろうから寒かろうとマフラーをしていった。黒いコートにオレンジのマフラーでちょっとハリー・ポッター気分(なこたぁない)。
電車に乗ってマフラーを外したら首のまわりがスースーする。アレレっと思って触って見たら、ネクタイをしていなかった。し忘れてやんの。
毎日、ネクタイをするようになって20余年が経つけど、ネクタイをし忘れたのは実は2回目。3年位前にも会社にしていくのを忘れた。でも誰も教えてくれなくて、昼前まで気づかずノーネクタイで仕事をしていたのだ。
洗面所で鏡を見たときにさすがに自分で気がついたけど、さてどうしよう。
そうだ、ロッカールームに誰のものかわからないままダンボールに突っ込まれていたネクタイがあった、と思い出して引っ張り出してみた。
黒のニットタイ。ニットタイですよ。何年前のものなんだろ。しょうがないからそれをしたんだけどニットタイって結ぶのってむずかしいんだね。
同僚に「なんで教えてくんないんだよ、ネクタイしてないの」
と詰問したら、「なんの意思表示か知らないけど度胸あるなぁって皆で言ってたんだよ」
だって。皆で言ってないで本人に言ってくれ。
そのニットタイ、うちに帰ってから外したら、ワイシャツの方が真っ黒に汚れてしまった。
で、そのニットタイをどうしたかって? はい、丁重に供養させていただきました。
そして本日である。
買ったよ、現地のジャスコで。ワインレッドのオサレなやつを。
今、売場はバレンタインデー一色だ。バイトらしい店員さん曰く、
「ラッピングいたしましょうか?」
・・・・いえ、結構です。すみませんがそのビニールのタグも切っちゃってください、すぐ使いますんで。
群馬のことを書くつもりがネクタイ関係の話だけになってしまった。続きは明日としよう。太田市の歴史と文化の深淵に錘鉛をおろす格調高いコラムとなる予定、はさらさらないが・・・。
最後に、ネクタイ関係の話題をもう一つ。10数年前、同期入社の連中の結婚が続いていた時期、僕が彼らの結婚式の二次会でよくやっていた一発芸がある(披露宴じゃなくて二次会だからね、と強調)。
新郎新婦を壇上に上げて、やおら自分のネクタイをはずして並んで立つ二人の肩にかけて一言、
「ネクタイ関係」
いかん、格調高いどころかずいぶん品の落ちた話になってしまった。