ほんやらなまず句会1月例会 2

  それでは、朋輩の皆さんの秀句佳句を一気にご紹介。

   
     ふる里や心は近く足遠く            萌


     思い出をたぐりつつつく手まりかな     萌


     正月や夢二の絵があり旅の宿       萌

         
     凧あがる空と心にひとつずつ        章


     風止みて凧のつかまるものもなく      敬記


     掌にたより少し届きて凧あがる       敬記


     小さくとも両手を添えて鏡餅         暁美


     里山の訛に似合う雑煮かな         暁美


     縫い初めはお手玉となり母の春      暁美


     尾根道の里近き径や初霞み        俊夫
 

     転(まろ)びても馳せ廻る子や凧のぼり   俊夫


     投扇興裾の乱れも松の内          俊夫


     冬星座谷間にぽつんと小さき里      マスオ


     ヒヤシンス二センチほどの春をよぶ    マスオ


     冬眠をさます珈琲二三杯          二庵


     好きなこと増えてさびしき小雪かな    二庵