それでは、朋輩の皆さんの秀句佳句を一気にご紹介。
ふる里や心は近く足遠く 萌
思い出をたぐりつつつく手まりかな 萌
正月や夢二の絵があり旅の宿 萌
凧あがる空と心にひとつずつ 章
風止みて凧のつかまるものもなく 敬記
掌にたより少し届きて凧あがる 敬記
小さくとも両手を添えて鏡餅 暁美
里山の訛に似合う雑煮かな 暁美
縫い初めはお手玉となり母の春 暁美
尾根道の里近き径や初霞み 俊夫
転(まろ)びても馳せ廻る子や凧のぼり 俊夫
冬星座谷間にぽつんと小さき里 マスオ
ヒヤシンス二センチほどの春をよぶ マスオ
冬眠をさます珈琲二三杯 二庵
好きなこと増えてさびしき小雪かな 二庵