嗚呼、阿波踊り会館(阿波徳島業務日誌 2)

 そういうわけで徳島の二日目である。

 昨日夜遅くまでがんばっちゃったおかげで、今日の仕事はほんのちょっときりだ。早々にかたがつき市内を散策した。

 徳島は三回目なので、街の概要はだいたい掴んでいる。まず駅にいきバスの時間を確認してから行動開始だ。

 昨日、「四国はどこに行っても狸だらけ」と書いた。でも徳島市はどこに行っても「阿波踊り」だらけである。


 まず駅前のポスト市内の上でブロンズ像が踊っているし、橋の欄干でも踊っている。商店街の広場のやつは、銀メタルで空山基みたいである。

 そうこうしているに目的地についた。「阿波踊り会館」だ。五階だてのその全てが阿波踊りなのだ。

 最上階5階が、名勝・眉山(びざん)に行くロープウェー乗場。「眉のごと雲居に見ゆる阿波の山 かけて漕ぐ舟とまり知らずも」と万葉集にも歌われた美しい山だ。作者は船王。「ふねのおおきみ 」だ。船王なんていうと「ONE PIECE」の新キャラかと思っちゃう。

4階が貸し会議室で3階がミュージアム。原則は有料なんだけど、今はキャンペーン中でクイズに答えて全問正解だと無料で入場できるというサービスをやっていた。係の女性が問題を出してくれる。

「ひなまつりは別名、?桃の節句 ?梅の節句 ?桜の節句、のうちどれ?」

 ・・・・桃の節句

「ではひなまつりに飾るお餅は ?角もち ?丸もち ?ひしもち さぁどれ?」

 ・・・・ひしもち。

 お互い照れ笑いしながら全問正解して無料で入れてもらった。ボケてもいいんだけどおねえさんが真面目そうな人で困らせたくなかったので、つい真面目に答えてしまった。

 ミュージアムは立体的な展示で阿波踊りの全てがわかる。阿波踊りの変遷がよくわかる展示だ。画面の指示と床に仕込まれた光の点滅に従って阿波踊りのステップを覚える、まるで「ダンス・ダンス・レボリューション」のような機械もあった。

 2階は体験ホール。一年中阿波踊りの実演が見れて体験もできるそうである。

 1階が土産物屋。ここで凄いものをみつけたぞ。阿波踊りのオルゴールだ。ゼンマイを巻くと「チャンカチャンカ、チャンカチャンカ」ってあのメロディとリズムを奏でるの。一瞬、買おうかと思ったけど、どういう場面で使ったらいいのかわからなかったので買わなかった。

 
 思いのほか時間を食ってしまって、結局ほとんど「阿波踊り会館」しか見れなかった。

 夕方の飛行機で帰京。羽田から浜松町、新宿を経由して家に帰った。っていう風にふつうはなるんだけど、今回はならなかった。その件に関しては明日の心、ということでご容赦。