文化庁 2003年度芸術選奨

今朝の新聞によると、文化庁は9日、芸術分野で優れた活動をした人に贈る2003年度の芸術選奨を発表、演歌歌手として初めて五木ひろしが受賞したそうである。

 ほほぅと思って読み進んで行ったらびっくりした。新人賞のところだ。小泉今日子にびっくりしたんじゃない、その先。「映画監督・犬童一心」とある。

 以前にも書いたが、犬童監督と僕とは吉祥寺蛮風高校(仮名)で同期だ。こっちは知ってるけど向こうはこちらを知らない。あちらは学園の名物男、こちらは小市民である。

 けっして芸術的な要素のある学校ではなかったが、いずれにせよ「出世頭」だな。慶賀慶賀。


  つづいて読み進むと「桂文我(落語家)」とある。

 蕃茄庵日録にたびたび登場の翻訳家・金原瑞人さんと鶴澤寛也師匠は、そもそも「文我つながり」で出会った。そして僕は寛也師匠の紹介で金原瑞人さんの知遇を得た。つまり僕が金原さんとおいしいお酒を飲めるのも文我師匠のおかげ、ということだろう。


 犬童監督も文我師匠も、まあ早い話がよく知らない人なんだけど、蜘蛛の糸のようなかすかなご縁がある。そんな縁がある方がお二人同時に栄えある賞を受賞して、こいつは春から縁起がいいのである。