山口瞳氏、最後の遺作展

banka-an2004-04-17


 国立に暮らし、国立をこよなく愛した作家の故・山口瞳先生が書と水彩画の達人であったことは良く知られている。

  数年前、奥さんの治子さんが遺品を整理していたら、何冊かのスケッチブックが見つかった。それを広くファンの皆さんに見ていただこうと、「山口瞳遺作展」がここ数年、毎年春に「エソラ」で開催されてきた。

  でも作品もとうとう無くなり、今年が最後の開催となる。この件は朝日新聞多摩版に短期連載中の「中央線の詩 わが街・国立」でも大きく紹介された。


  「スミレの花咲く頃  山口瞳書画展」である。

なぜこのタイトルかというと、瞳先生がこの歌を愛していたからだ。あまり歌を歌う方ではなかったが、この歌だけはよく口ずさんでおられたそうだ。

   そして、季節はまさしくスミレの季節

   さらにこの曲は宝塚歌劇のエンディング・テーマ。数年続いた遺作展も今回でファイナル。


   最後の遺作展ということは、つまり瞳先生の作品に触れるにはこれが最後のチャンスというわけだ(購入もできる)。ファンの方、近くにお住まいの方はぜひ、ご覧いただきたいと思う。

   
   今日、キャット・フィッシュ(=エソラ)に行ったら、治子夫人もおられて、しばしこの展覧会の話で盛り上がった。

   会期は5月1日 〜 5月9日