東京タワー(333メートル)を徒歩で

そういうわけで東京タワー(333メートル)に行ってきた。

 昨日も書いたが、何でもあるようで実は何もない都市・東京の観光名所としては第一級の存在だ。よく、東京出身者は東京タワーに行ったことがない人が多いと言う。そんなことはない。僕は大好きで何度も行っているよ。

 しかしなんといっても建築以来40余年、それなりにくたびれてきている。うん、人間だって40余年経てばくたびれるからしょうがない。

 逆にくたびれることによってなんとも不思議なテイストが熟成されつつあるような気がする。このテイストについては後ほど。

 
 朝10時のオープンとほぼ同時に入る。入口を入るとオリジナル・キャラクターのノッポンくんが出迎えてくれた。ノッポだからノッポンくんである。その姿は下の画像を参照のこと。はじめは「?」と思ったが、慣れるとミョーにキュートである。

 サツマイモのようでもありモヤシのようでもある。

 「ちびまるこちゃんの同級生・山根くんの胃腸に似ている」と言ったのは、長女・花子(仮名・小5)だ。

 大展望台(150メートル)にあがるエレベーターのところで、係のお姉さんがノッポンくんのカンバッヂをくれた。中学生以下のお子様にと言うことで長男・虎太郎(仮名・中三)までもらっている。もっともその場で次男・三吉(仮名・小二)にあげていたが。

 花子からももらって三吉のリュックにはノッポンくんのカンバッヂが三つ並んでなかなかの壮観だ。

 展望台を一回り。昔はすべての建物を眼下に見下ろしていたが、今は同等の高さの建物が増えてきた。

 せっかくだから、別料金を払ってさらに高い「特別展望台」(250メートル)に上がった。そして摩天楼の景観を楽しんだ後は、また大展望台に降りて、2チームに分かれた。


 僕と虎太郎と花子は下まで階段で降りることにしたのだ。

 いつでも出来るのか期間限定なのかはわからないが、大展望台から東京タワービルへは外階段で下りられる。

 約600段。海からの強い風を浴びながら、一歩一歩自分の足で地上に近づくのは、いや地上が近づいてくるのは実に面白かった。下界の景色、例えば増上寺の大伽藍などかが一段ごとに少しずつ大きくなっていくのだ。

 エレベーターで降りたツマ+三吉チームとは、東京タワービルの屋上で待ち合わせた。

 そのあと食事をして、蝋人形館やトリックアートを見た。


 お土産屋さんがいいんだよねぇ。これがタワー全体のイメージを作っていると言ってもいいな。さっき書いた「テイスト」の震源地とも言える。

 それぞれいい感じに年輪を刻んだ小さいお店がたくさん入っているの。

 大きな駅のお土産品コーナーにも各地方空港のお土産品コーナーにも、またデパ地下にも似てるけど、ちょっと違う。他には売ってないようなものがたくさんあって、独特の味わいがある。

 強いて言えば市場の感じかな。

 函館の朝市や那覇の公設市場に似ているのだ。平日で静かなんだけど、つい面白くて何べんもぐるぐる回ってしまった。