「江戸川乱歩と大衆の20世紀展」

banka-an2004-08-23


昨日の続きで田宮二郎の話もしたかったし、BBSでさくるさんが僕を見かけたと書いていた「某所」の話も書きたいのだが、また後日・・・。

  今日は、池袋・東武百貨店で開催中の「江戸川乱歩と大衆の20世紀展」に行って来た。

  定時で飛び出そうと思ったのだけどヤボ用でごたついてしまい、会場に着いたら午後7時8分。チケット売り場が閉まっている。閉場は8時なのだが入場は7時までなのだ。

  なんとかゴネていれてもらった。話のわかるおねえさんでよかった。

  内容は江戸川乱歩の生涯と作品、そしてとその生きた時代を検証する展覧会だ。主催は立教大学

共通券で立教のキャンパス内にある乱歩の書斎蔵「幻影城」も見学できるのだが、さすがにそちらはあきらめた。

  -本会場の展示は、乱歩だけでなく20世紀(と言っても前半)の大衆文化を展示しているので、若干、散漫の感は否めないが面白かったな。蔵書や草稿類はかなり見ごたえがある。

  
  あと、各作品の初出誌が面白い。僕は「押繪と旅する男」で覚えていたんだけど初出誌は「押絵」だった。あと「人間椅子」の初出誌の挿絵の閨秀作家は女流義太夫の鶴澤寛也師匠にそっくりだった。

  男色研究のコーナーも面白かった。「男色大鑑」は亡き師・松田修の生涯の研究テーマのひとつでもあったので興味深く、懐かしかった。

  ミュージアム・ショップでは畏友・人形師の石塚公昭さんの「二十面相」が帝都・銀座の空を舞うシーンのカラープリントとポストカードを購入した。


  会場の外でさっき時間外なのに、特例で中に入れてくれた係のお姉さんに挨拶。顔を覚えてくれていて、ニコヤカに、

「お楽しみいただけましたか?」

ええ、とっても!!


ああ、ひとに親切にされるのはなんて気分がいいんだ。

池袋・東武百貨店で開催中「江戸川乱歩と大衆の20世紀展」は明日24日(火)まで。
閉場は5時。入場は4時まで。1000円