「ギャラリー嵐山書店」が今日から始まった。どんなイベントかというと、「文人画展」だ。会場は東京駅前の八重洲ブックセンター8階ギャラリー。
日本には文人画という伝統がある。
大辞林によると、
「文人が余技的に描いた絵画。多く水墨または淡彩で自然な感興を描くことが重んじられ、元代には一定の様式をもつようになった。明代末、董其昌(とうきしよう)らがこの系譜を南宗画と称してからは南宗画と同義となり、日本には江戸時代に入り独自の発達を遂げた。」
とある。この伝統を現代によみがえらせた展覧会なのだ。あわせてその文人たちの書籍を売ろうと言う趣向。だから「嵐山書店」だ。
タイトルの通り、プロデューサーは嵐山光三郎さん。作家としての嵐山先生もすごいけど、企画者としての嵐山氏の凄みにも毎度、圧倒される。
今日はその初日のパーティーだった。100坪のギャラリーにたくさんの業界関係者が集まって・・・・・・ていうのが普通の光景なんだけど、今日は違った。出品者のほかはごくごく少数の関係者しかいなかった。ほとんどが知った顔で、アットホームに旧交を温めるという趣向のパーティーだったと思う。もっとも僕の場合の知った顔と言うのは、僕が知っている顔と言うことである。先方は僕のことなど知りはしないというケースが多い。
出席していた出品者は、嵐山光三郎、石黒敬章、石田千、金子兜太、久世光彦、坂崎重盛、椎名誠、関頑亭、田村セツコ、南條竹則、ねじめ正一、林丈二、林静一、松田哲夫、南伸坊、森まゆみ、山本容子、渡辺和博
欠席の出品者は、赤瀬川原平、荒木経惟、安西水丸、市川森一、薄井ゆうじ、大崎善生、華雪、岸本佐知子、北方謙三、クラフト・エヴィング商会、沢野ひとし、志水辰夫、清水義範、高橋和、種村国夫、団鬼六、長新太、常盤新平、半藤一利、フジモトマサル、藤森照信、村松友視、村山由佳、望月通陽、山口晃、夢枕獏
すごいメンバーでしょ? まるで「オール読物」の目次を見ているみたいである。
これはかなりすごいイベントであるぞ。作品は色紙でオール30000円。これは超・お買い得ですぞぉ。
11月14日まで開催。10時から19時。最終日は17時30分。
でも来週発売の「週刊朝日」の嵐山さんの連載エッセイで紹介されることになっている。そうなると、マジで誇張無しで、全国からお客さんが来て、怒涛のように買われてしまう。
そういうわけで狙い目はこの週末だ。急げ!!